「間違いなく来年も」大谷翔平に早くも3度目のMVP獲得の声 米記者が“ボンズ超え”を指摘「打撃だけでも値する」
キャリア2度目のMVPに輝いた大谷。その可能性に現地でも期待が高まっている。(C)Getty Images
現地時間11月16日、メジャーリーグの最優秀選手(MVP)が発表され、アメリカン・リーグでは大谷翔平(エンゼルス)が受賞した。2021年の初受賞以来の戴冠で、2度目の満票受賞はメジャーリーグ全体でも史上初となった。
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今季も大谷の活躍は傑出していた。8月の右肘側副靭帯の損傷もあって早期離脱を余儀なくされたが、メジャーリーグでも史上初となる「シーズン2桁勝利&40本塁打以上」の偉業を達成。今回の受賞を巡っては、レンジャーズのワールドチャンピオンに貢献したコーリー・シーガーとマーカス・セミエンもノミネートされていたが、彼らを寄せ付けなかった。
現在29歳の大谷だけに、この先のキャリアでまだまだMVPに選出される可能性は大いにある。米スポーツ局『CBS Sports』のマット・スナイダー記者は今回の受賞発表を前に「ショウヘイ・オオタニの予測。MLBのスーパースターはキャリアのなかであと何回MVPを受賞するのか」という記事を執筆。そのなかで、こう断言している。
「今後、偉大な記録を打ち立てる選手が出てこない限り、シーズンを通して二刀流でプレーするオオタニが、MVPを獲得し続ける可能性が高い」
先述の怪我によって右肘を手術した大谷が投手に復帰するのは25年と言われている。すなわち来シーズンは打者のみのプレーとなるが、スナイダー記者は「はっきりさせておきたいのは、オオタニは打撃だけでもMVPに値するということだ」と指摘している。
今オフにエンゼルスからFAとなった大谷は、連日のように巷を賑わせ続けている。その移籍先や契約も今後のプレーに影響を及ぼすと考えられるが、スナイダー記者は「オオタニが今年のような打撃成績を残せば、間違いなく来年もMVPだ。25年からは投手の要素も加わってくる。他の選手は打者と投手を兼任しないため、オオタニはどのMVPレースでも十分なボーナスポイントを受けることができる」と強調。そして、過去7度のMVP受賞歴を誇るレジェンドの名を引き合いに、次のように論じている。
「最終的にオオタニは5回か6回、いや、7回のバリー・ボンズに並ぶかもしれない。それも、決して不可能な話ではないだろう」
そして、スナイダー記者は「今年のMVPが最後になるとは思わない。あと3、4回はいけるだろう。ただ、それ以上の獲得を予想する自信がない。ボンズまでとは言わないが、それ以外の全員は抜けるかもしれない」とも推察した。
そのボンズですら成し得なかった2度目の満票MVPとなった大谷。彼がいつの日は回数でも、偉人を超える日は訪れるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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