マカオF3ワールドカップ:QFレースはアイロットが制す。日本勢は9位の関口が最上位
第64回マカオグランプリは11月18日、ギア・サーキットでFIA F3ワールドカップの予選レースが行われ、3番手スタートのカラム・アイロット(SJMセオドール・レーシング・バイ・プレマ)が優勝。ジョエル・エリクソンが2位、セルジオ・セッテ・カマラが3位と、モトパーク勢が続いた。
F3世界一を決めるFIA F3ワールドカップ。その決勝レースのグリッドを争う予選レースが、現地時間の午前10時20分にフォーメーションラップがスタートしていった。迎えたスタートではエリクソンが好発進。一方で、出遅れたのは2番手スタートのランド・ノリス(カーリン)。海側の加速でも鈍り、カラム・アイロット、マキシミリアン・ギュンターというSJMセオドール・レーシング・バイ・プレマ勢にも先行され、さらにズルズルとポジションを落とす。
1周目に8番手スタートの関口雄飛(B-MAX Racing Team)にも抜かれたノリスは、その後ペースを取り戻し、2周目に関口をパス。さらに5周目にはフェルディナンド・ハプスブルク(カーリン)も抜き、順位を戻していった。
一方、トップのエリクソンは序盤こそリードを築いていたものの、4周目を過ぎる頃から少しずつ2番手のアイロットの接近を許す。6周目にはエリクソンとアイロットの差はテール・トゥ・ノーズとなり、リスボア・ベンドでサイド・バイ・サイドの攻防を展開した。
6周目こそアイロットを防いだエリクソンだが、やはりタイヤが苦しいのか、7周目にはマンダリン・ベンドでアイロットがついにトップに浮上。エリクソンは、少しずつポジションを上げてきたセルジオ・セッテ・カマラ(モトパーク)に追撃を許した。
トップのアイロットは、エリクソンとセッテ・カマラが争う間にグングンとリードを広げ、7.957秒差をつけ優勝。エリクソンは終盤、セッテ・カマラとのバトルとなったがポジションを守り切り2位に。セッテ・カマラが3位となった。4位はギュンター、5位はハプスブルクに。ペドロ・ピケ(VAR)が6位、ノリスは終盤にペースを落とし7位となった。
日本勢では、スタート直後にポジションを上げた関口だが、その後はノリス、ピケらにかわされ9位でフィニッシュ。1周目のリスボアでうまくポジションを上げた山下健太(B-MAX Racing Team)が11位でフィニッシュした。佐藤万璃音(モトパーク)が14位、坪井翔(TEAM TOM’S)が15位。レース後半にペースが落ちた牧野任祐(モトパーク)は17位、アレックス・パロウ(ThreeBond Racing with Drago Corse)は18位。2周目にわずかに遅れた宮田莉朋(TEAM TOM’S)は19位となった。
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