フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリF1のリザーブドライバーであるロバート・シュワルツマンは、2024年シーズン終了後にスクーデリア・フェラーリを離れ、プレマ・レーシングとともにインディカー・シリーズで新たな挑戦に乗り出すことを発表した。
イスラエル系ロシア人ドライバーであるシュワルツマンのマラネロからの離脱は、彼がフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に加入した2017年に始まったイタリアのチームとのひとつの章が終わることを意味する。
スクーデリアのリザーブドライバーから、WEC世界耐久選手権におけるマニュファクチャラーと傘下チームのAFコルセでの任務まで、様々な役割を担ってきた25歳のシュワルツマンは、伝説のF1チームで過ごした時間に対して心からの感謝の意を表した。
「スクーデリア・フェラーリでドライブすることは、僕の人生で最高の経験のひとつだ!」とシュワルツマンはソーシャルメディアに投稿した。
「初めてスクーデリア・フェラーリのF1マシンをドライブしたときの感動は決して忘れない。すべてのラップ、すべての経験に感謝している。レース界で最も才能があり聡明な人たちと一緒に仕事ができたことは、本当に光栄なことだった。チームと過ごした時間によって、僕はより優れたドライバーになれたと確信している。そして、その思い出のすべてを次の冒険に持ち込む準備ができている」
「長年にわたり常にサポートしてくれたティフォシのみんな、そして最後になるがこの旅路で僕を信じ、励まし、助けてくれたチームの全員に心からの感謝を伝えたい。また会おう、フォルツァ・フェラーリ!」
シュワルツマンの離脱により、誰が彼のリザーブドライバーの役割を担うのかという憶測が飛び交っている。特にフェラーリは、2025年にルイス・ハミルトンをシャルル・ルクレールのチームメイトとして迎え入れる準備をしているのだ。
報道によると、このポジションについてはザウバーを離脱する周冠宇が検討されているという。この中国人ドライバーは、スクーデリアのチーム代表フレデリック・バスールと親しい。バスールは2022年にザウバーのチームマネージャーとして周のF1デビューを監督していた。
周がスクーデリアに復帰する可能性は、電気自動車の台頭によりフェラーリの市場シェアが減少している中国において、フェラーリが売り上げを伸ばすことを目指している状況のなかで浮上した。中国のモータースポーツ界で人気を博している周は、この地域におけるフェラーリの存在感を高めることに貢献できるかもしれない。
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