ジャンマリア・ブルーニ、古巣JMWからELMS参戦へ。約10年ぶりにフェラーリを駆る
2025年3月7日(金)17時45分 AUTOSPORT web

ジャンマリア・ブルーニは、今季2025年のELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズでJMWモータースポーツに加入し、約10年ぶりにフェラーリでレースを戦うこととなった。
ブルーニはJMWの66号車フェラーリ296 GT3を、ともにアメリカ出身のジェイソン・ハート、スコット・ノーブルとシェアすることとなり、ELMSが単にル・マン・シリーズと呼ばれていた2009年に彼が最後にドライブしたイギリスチームと再会を果たす。
また、このイタリア人ドライバーがフェラーリのステアリングを握るのは、ポルシェに移籍する前の2016年にファクトリードライバーとしてマラネロのブランドでレースに参戦して以来のこととなる。
ブルーニは4月にバルセロナで開幕する全6戦のELMSのスケジュールと、ポルシェ963を走らせるJDCミラー・モータースポーツでのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の仕事を両立させる予定だ。
2023年にプロトン・コンペティションのLMP2マシンでELMSに参戦したこともあるブルーニは古巣への復帰に際し、「とても嬉しいよ」とコメントした。
「僕にとって、初めてのモーターレース・ファミリーだったんだ。JMWモータースポーツとは、僕がスポーツカーを初めて間もない頃に一緒にレースをしていて、彼らとともに成長したんだ」
「彼らとまた一緒にやれることを楽しみにしているし、ELMSでふたたび一緒に戦える機会を得られたことを、とても嬉しく思っているよ。チームメイトと一緒に仕事をするのが楽しみだ」
「またGTカーに飛び乗るのが待ちきれない。こうしてまた一緒に仕事ができる機会を得られるなんて、こんなに素晴らしいことはないね」

ブルーニのチームメイトとなるハートとノーブルは、今季WEC世界耐久選手権のLMGT3クラスにデビューしたベン・タックとともに2024年のELMSのラスト2戦にJMWから参戦し、ムジェロでのクラス6位フィニッシュが最高位となっている。
チーム代表のジム・マクウィルターは次のように語った。「スコットとジェイソンをチームに迎え入れることができて感激している。両ドライバーとも昨シーズンの最終2戦で素晴らしいパフォーマンスを見せた。ふたりとも本当に強いドライバーだよ」
「昨シーズンに引き続き、チームに戻って来るドライバーたちがマシンの開発を続けてくれるのは素晴らしいことだ」
「また、ジミ(ブルーニの愛称)をチームに迎えることができ、とても興奮している。彼のスピードと豊富な経験によって、彼はチームにとって非常に強力な存在になるだろう」
今季のル・マン24時間レースのエントリーリスト入りは逃しているJMWだが、5番目のリザーブリストのドライバー欄にはハートとノーブルが名を連ねている。