【RIZIN】“フェラーリ大破”皇治 「俺のけじめ」公開で丸刈り 元Kー1王者シナ・カリミアンと対戦
2025年4月25日(金)17時15分 スポーツニッポン
◇RIZIN男祭り(2025年5月4日 東京ドーム)
格闘技イベント「RIZIN」は25日、「RIZIN男祭り」(5月4日、東京ドーム)の緊急記者会見を実施。今年3月に“フェラーリ大破”の当て逃げの疑いで書類送検された皇治(TEAM ONE)の参戦し、元K—1クルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン)と対戦することを発表した。
書類送検後、初の公の場となった皇治は会見の冒頭で「格闘技界、格闘技ファン、関係者、国民の皆さまに僕の軽率な行動で不愉快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした」と改めて謝罪した。
榊原CEOは「普通に戦ってもみそぎにならない。最後にインパクトを残して話題になるには規格外しかなかった。K-1と相談してシナになりました。物議は醸すと思いますけどみそぎカードとしてこのカードは決定です」と説明し、今回の試合はボクシングルールの3分3Rのグローブハンデありの試合になると発表した。
皇治は「けじめとしてやりたいことがある。時間ください」と美容師を呼び込んだ。「俺のけじめとして…」とバリカンで“みそぎ”の丸刈り頭になった。
カリミアンが「誰かルールを守らないといけないことを教えてあげないと、交通違反とかどうにかしてくれ」と口にすると、皇治は「世界中の誰に言われてもいいけど、お前だけには言われたくない!」と“反則王”カリミアンに返答した。
カリミアンは「ルールは守るかな?」と匂わせると、榊原CEO「ルール守ってやろうよ」と苦笑い。するとカリミアンは「ルールは大好きなので、絶対に守ります」と誓った。
今回の試合に向けて「社長殺す気やね」と苦笑いしながらも「体重重い人とも戦ってきたので、真っ向勝負しますよ」と気合を入れた。
「僕は殴られたことを無視しているので、体重差やダメージとかあるのかな?と思っている。僕は倒れるやつの気が分からない。あれだけフェラーリがボコボコになっても無傷ですからね」とダメージも心配ないと強調した。
最後に「真剣にリングに上がって、勝ったり負けたり不細工な生き方をしてますけど諦めずに頑張ってれば良いことがあることを見せたい。社会に申し訳ないことしたので、積極的に社会貢献していきたい」と今回のファイトマネーもボランティアすることも明かした。
皇治は昨年12月下旬、東京都世田谷区の路上で高級自動車「フェラーリ」で街路樹などに衝突する事故を起こして立ち去ったとして、道交法違反(事故不申告など)の疑いで、今年3月31日に書類送検となっていた。
その後、自身のYouTubeチャンネルやさまざまなSNSで謝罪。そして23日に自身のXで「RIZIN榊原社長に謝ってきました」と題した動画を投稿。RIZIN榊原CEOに「社長、今回いろいろと申し訳なかったです。迷惑かけました」と頭を下げた。榊原CEOは「やったことに対して責任を取って、また前に向かって前に向かって進んでほしい」と伝えた。
そして「皇治が本当に腹が決まるって言うなら…東京ドーム、祭りだし、どうなの?相手とか、ルールにこだわらないんだったら真剣に俺も動くよ」と「RIZIN男祭り」参戦を促した。皇治は「こだわれる立場ではないですし、けじめ見せます。俺にできることは全力でやろうと思っています」と参戦を示唆していた。
24日のRIZIN公式インスタグラム生配信で、榊原CEOは「皇治のカード、正式に組もうと思っています」と正式に明言した。
カリミアンは18年9月に初代Kー1クルーザー級王座決定トーナメントに参戦して初代王者に輝いた。3度目の防衛戦でK-Jeeの挑戦を受け、KO負けで王座陥落したが、ダイレクトリマッチで起死回生のバックブローで逆転KO勝利して王座奪還。昨年3月に再びクルーザー級王座から陥落すると、その後2試合は勝敗が付かない消化不良の試合が続いた。
そして昨年大みそかの「雷神番外地」で安保瑠輝也(MFL team CLUB es)と対戦。体重差16キロの危険な戦いは最終ラウンドに大荒れとなった。カリミアンが得意のバックブローを出したが、この試合はボクシングルールに則っているためバックブローで注意が与えられた。その後は安保がバックブローのそぶりを見せるとレフェリーが止めに入った。しかしレフェリーが止め切れず被弾して、サブレフェリーたちがリングに上がるまさかの事態となる大荒れの展開となった。
そして今年4月には「GLORY』に初参戦。ヘビー級トーナメントに出場したが1回戦でトーマス・モズニーに判定負け。この試合でもブレークの後に右フックを打ってダウンさせる反則をしている。