フリー走行最速はアルピーヌ育成マルタンス。岩佐歩夢は7番手/FIA F2第14戦ヤス・マリーナ

AUTOSPORT web2023年11月24日(金)17時2分

 11月24日、2023年FIA F2最終戦/第14戦のフリー走行がアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催され、ビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)が最速タイムをマークした。昨年のヤス・マリーナ大会でポールポジションを獲得したレッドブル&ホンダ育成の岩佐歩夢(ダムス)は7番手となった。


 9月1〜3日に行われた第13戦モンツァから2カ月以上のインターバルを経て迎えた最終戦。週末の走りはじめとなる45分間のフリー走行は現地時間11時5分に、気温28度、路面温度37度、快晴のもとドライコンディションのでスタートを迎えた。


 なお、今大会ではユアン・ダルバラに代わりフランコ・コラピント(MPモータースポーツ/ウイリアムズ育成)、クレモン・ノバラックに代わりポール・アーロン(トライデント/メルセデス育成)がFIA F2デビューを果たしている。コラピントはセッション開始早々に高速ターン15でバランスを崩しスピンを喫する場面もあったが、クラッシュには至らず。


 また、同じくターン15では岩佐のチームメイトのアーサー・ルクレール(ダムス/フェラーリ育成)もコースオフするシーンもみられた。ルクレールはコース復帰を果たし走行を続けたが、セッション残り24分を切ったところ、ターン2手前イン側のコース脇にルクレールがマシンを止めセッションは赤旗に。


 セッションは残り時間17分で再開。各車自己ベストを更新するなか、残り13分というところで岩佐が1分38秒413をマークしトップに浮上する。ただその直後、テオ・プルシェール(ARTグランプリ/ザウバー育成)、ビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)、ゼイン・マロニー(ロダン・カーリン/レッドブル育成)らが上回り、残り10分の時点でタイトル候補の3名はプルシェールが2番手、岩佐が4番手、そしてフレデリック・ベスティ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)が14番手という状況に。


 残り9分を切ると、岩佐が1分37秒892をマークし再びトップに浮上する。ただ終盤、プルシェールが1分37秒734でトップ、リチャード・フェルシュフォー(ファン・アメルスフォールト・レーシング)が2番手に浮上するなど、各車が続々とタイムを上げる。


 岩佐は再度アタックシミュレーションを実施し、1分37秒874をマークする。そんななか、FIA F2参戦1年目のマルタンスが1分37秒389をマークしてトップに浮上。そのままセッションはチェッカーを迎えた。


 2番手にゼイン・マロニー(ロダン・カーリン/レッドブル育成)、3番手にプルシェールが続いた。岩佐は最終的にマスタンスから0.485秒差の7番手となった。また、シリーズランキング2位につけるベスティは9番手となっている。
 
 2023年FIA F2第14戦ヤス・マリーナの公式予選は、24日の現地時間15時(日本時間20時)より30分間で行われる。


 なお、今大会に参戦するドライバーのうち、プルシェール、ベスティ、アイザック・ハジャル(ハイテック・パルスエイト/レッドブル育成)、オリバー・ベアマン(プレマ・レーシング/フェラーリ育成)は、FIA F2予選直前の日本時間18時30分より、F1フリー走行1回目に出走。F1での走行終了から30分という短いインターバルを経てFIA F2今季最後の予選に挑むという慌ただしい金曜日を迎えている。


■2023年FIA F2第14戦ヤス・マリーナ フリー走行結果




























































































































































































Pos.No.DriverTeamTimeLaps
16V.マルタンスARTグランプリ1’37.38915
23Z.マロニーロダン・カーリン1’37.59716
35T.プルシェールARTグランプリ1’37.60815
414J.ドゥーハンインビクタ・ビルトゥジ・レーシング1’37.61315
522R.フェルシュフォーファン・アメルスフォールト・レーシング1’37.64415
625R.ボシュングカンポス・レーシング1’37.87314
711岩佐歩夢ダムス1’37.87415
823J.コレアファン・アメルスフォールト・レーシング1’37.93315
97F.ベスティプレマ・レーシング1’38.02513
1024K.マイニカンポス・レーシング1’38.05415
114E.フィッティパルディロダン・カーリン1’38.11315
121D.ハウガーMPモータースポーツ1’38.27813
1310I.ハジャルハイテック・パルスエイト1’38.32515
149J.クロフォードハイテック・パルスエイト1’38.44316
1516R.ニッサニーPHMレーシング・バイ・チャロウズ1’38.49220
1620R.スタネトライデント1’38.63718
178O.ベアマンプレマ・レーシング1’38.66214
1815A.コルデールインビクタ・ビルトゥジ・レーシング1’38.67415
192F.コラピントMPモータースポーツ1’39,04416
2021P.アーロントライデント1’39.18919
2117J.メイソンPHMレーシング・バイ・チャロウズ1’40.85318
2212A.ルクレールダムス1’50.2005

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