熟成続くドゥカティ機。バニャイア「コーナーの進入は改善できた。シャシーはセパンテストで」/バレンシア公式テスト
11月28日、スペインのリカルド・トルモ・サーキットで行われた2024年シーズンに向けたMotoGP公式テスト。王者を獲得した2日後にドゥカティ・レノボ・チームも24年型となるデスモセディチGP24のプロトタイプを走らせたが、これに乗ったフランセスコ・バニャイアはどんな印象を持ったのだろうか。
海外メーカーに遅れをとったヤマハやホンダが新パーツを投入するなか、2年連続でチャンピオンを獲得しているドゥカティももちろん新型マシンを用意してきた。だが、熟成といった印象で、他メーカーほど大胆な空力パーツが取り付けられるような場面は見られなかった。
バニャイアは第一印象を「良かったよ。ドゥカティのエンジニアと技術者は、多くの点で同じであるため仕事に満足できると思う。非常に良いスタートだね。バレンシアは、今日の(寒い)コンディションも含めて、さまざまなことを試すのに最適なサーキットではなく、この週末はひどいものだったけど。でも全部を試すことができて、気分はどんどん良くなっていったし、とても嬉しい」と語った。
具体的な進化はエンジンパワーやコーナリング、ブレーキなどだ。「僕が求めていたこと、つまりコーナーの進入は改善できたし、パワーデリバリーも改善する必要はある。昨年は逆にスムーズすぎたんだ。あと15馬力お願いしたよ(笑) だけど、時間はあるからスタートとしては満足できると思っている」と語り、ここ数年のデスモセディチGPを比較してさらにインプレッションを続けた。
「以前のバイクの良いところはコーナーの進入だった。かなりのスピードを維持できるから、より多くのコーナリングに大いに役立った。昨年のバイクはトラクションもブレーキも非常に優れていた。(今日のバイクは)ブレーキングして進入で大きくロスしていた。とりあえず、グリップが増えたからターンが減ったということだ。バイクの重さはGP22に似ている」
「今回はエンジンだけ試してみようと思ってお願いした。シャシーに関してはマレーシア(セパンテスト)になる。これでシーズンは本当に終わったと言えるから、家に帰って休むことができる。2月にセパンで会おう」
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