【静岡競輪 ミッドナイト ガールズ】加瀬加奈子「夢だった」教員と二刀流に挑戦「人生は1回しかない」

　静岡競輪のミッドナイト開催は3日に初日が行われる。2Rに登場する加瀬加奈子（44＝新潟・102期）が前検前日に驚きの教員デビューを果たしたことを明かした。

　「あとで驚きの話があるから」と競輪場入りするなり、記者に予告した加瀬。荷物を置き、落ち付いてから「教員になりました！」と誰も予想できないビッグニュースを発表した。

　ガールズケイリンのパイオニアによる新たなる挑戦。「順天堂大で教員免許は持っていた。ずっと教員をやってみたかった。このまま教員をやらずに終わるのかなと思っていたけど、師匠（池端将巳＝79期）に背中を押された。夏ごろに自分で調べて面接に行って、採用してもらった」と経緯を説明した。

　第二のデビュー戦は何と前検前日。夢を実現させ、「通信制の学校で保健体育を教えました。しゃべったり、ストレッチを教えたり。お金だけじゃない。めちゃくちゃやりがいがあった。非常勤でまた来週もなんです」。キラキラした目で“初陣”を興奮気味に振り返った。

　元々、検車場でも後輩にアドバイスを送ることが多い加瀬。「人生は1回しかないですからね」。史上初のガールズケイリンと教員の二刀流。“男道”を貫き、引っ張ってきた先駆者が夢をかなえ、同時に競輪選手の新たな可能性を見い出した。