2026年にF1参戦のアウディ、パワーユニット拠点の新ビルディング建設を開始「F1で成功するための最高の環境を整える」
2026年からF1に参戦するアウディが、パワーユニット開発の拠点となるコンピテンス・センター・モータースポーツを拡張し、約3,000平方メートルの新ビルディングを建設する工事を今週スタートした。このビルには、長期的にF1パワーユニット開発を行っていくため、最新のテストベンチが導入される。
今年8月にアウディはF1参戦を発表、10月には戦略的パートナーとしてザウバーと契約、ザウバーグループの株式を取得する予定であることも明らかにした。パワーユニットはドイツ・ノイブルクに位置するアウディのコンピテンス・センター・モータースポーツで開発・製造され、ザウバーがスイスの拠点でレースカーを開発・製造し、レース運営の計画と実行も担当。ザウバーはアウディのパワーユニットを搭載し、アウディのファクトリーチームとしてF1に参戦することになる。
技術開発担当取締役オリバー・ホフマンは、「コンピテンス・センター・モータースポーツにより、我々はF1プロジェクトの理想的な基盤を手にしている」とコメントした。
「アウディ・ノイブルクは、最も要求の厳しいモータースポーツプロジェクトに取り組むことができるように最初から設計された。この先見の明が功を奏している。既存の施設を使用して、すぐにF1プロジェクトを開始することができたのだ」
「今回の拡張により、F1パワーユニットの長期的な開発に必要なインフラストラクチャが用意される。建物の拡張と最先端のテストベンチの設置により、モータースポーツのトップクラスで成功するための最高の条件を開発チームに提供する」
F7.2と呼ばれる新しい建物には、パワーユニットとエンジンのテストベンチに加えて、テクニカルルーム、メカニカルワークショップ、約60人の従業員のための作業場が合計3,000平方メートルに設置される。
拡張作業は、2024年第1四半期に完了予定で、新ビルディングの一部は、早ければ来年 3月に稼働する見通しとなっている。
F1参戦のための準備は着々と進められており、現在F1プロジェクトのためにノイブルクの拠点で約220人のスタップが採用された。2023年半ばまでに300人以上の従業員を揃えることが目標であると、アウディは述べている。
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