F1 Topic:レッドブル首脳も注目する角田裕毅がF2アブダビテストに参加
先日まで2日間にわたって行われていたF1のタイヤテストが終了したヤス・マリーナ・サーキットでは、12月5日(木)からFIA-F2のポストシーズンテストがスタートしている。
このテストが日本のモータースポーツにとって注目すべきものとなっているのが、2019年FIA-F3に参戦した角田裕毅がカーリンから参加するからだ。しかも、角田がテストに参加するチームは、FIA-F3で走らせたイェンツァーではなく、今シーズン松下信治が所属していたカーリンだ。
2020年のFIA-F2は、すでにプレマのミック・シューマッハーが残留し、チームメイトには今年のFIA-F3でタイトルを獲得したロシア人のロバート・シュワルツマンとなることを発表している。また、2019年シーズンのチャンピオンチームであるDAMSは、元レッドブル育成でスーパーフォーミュラにも参戦していたダニエル・ティクトゥムと、今シーズン、プレマでM・シューマッハーのチームメイトを務めていたショーン・ゲラエルのコンビとなることを12月4日に発表。両チームとも、ポストシーズンテストには新しいドライバーラインアップで臨むこととなっている。
一方で角田が今回テストするカーリンはまだ2020年のドライバーラインアップを発表していない。このテストが2020年へ向けた試金石となる。ただし、FIA-F2が角田の最終目標ではない。2018年のFIA-F4チャンピオンである角田裕毅は、12点のスーパーライセンスポイントをすでに獲得。今年のFIA-F3では9位となって2点を加点とし、現在14点を保有している。もし2020年にFIA-F2に参戦し、4位(30点)以上の成績を収めることができれば、スーパーライセンスの取得条件となる40点を満たすことになる。
それを期待しているのは、角田を育成しているホンダだけではない。レッドブル側も大きな期待を寄せている。というのも、角田はホンダの育成プログラムであるHFDP(ホンダ・フォーミュラ・ ドリーム・プロジェクト)の一員であると同時に、レッドブルが運営するレーシングドライバー育成システムであるレッドブル・ジュニアチームの一員でもあるからだ。
過去にこのシステムに選ばれた日本人ドライバーは2006年に東南アジア初のレッドブル・ジュニア・ドライバーとなった黒田吉隆(2006年)に続いて角田がふたり目。HFDP兼レッドブル・ジュニアチームに所属する日本人ドライバーは、角田が初めてとなる。
レッドブル・ジュニアチームは、ヘルムート・マルコが責任者を務めるプログラム。かつて筆者はマルコに角田について尋ねたことがあるが、非常に評価が高く、F1のレッドブルのモーターホームやホスピタリティハウスで何度もマルコが角田とふたりだけで話し合っている姿を見たことがある。
現時点でホンダもレッドブルも、そしてカーリンからも2020年のFIA-F2に関する発表は行なっていない。そうなると、次の発表の時期はホンダがモータースポーツ活動計画を発表するタイミングか。例年ホンダのモータースポーツ活動計画は例年、年初に開催されている東京オートサロンで発表している。2020年の東京オートサロンは1月10日(金)、11日(土)、12日(日)に開催される。角田のヤス・マリーナ・サーキットでのテストは、東京オートサロン、そしてF1へ続く、第一歩となるのだろうか。
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