もはや隠し切れない熱愛ぶり 山本由伸獲得にヤンキースが本気だ! 熾烈を極める争奪戦で名門が燃える理由
ヤンキースから熱心なアプローチを受けている山本。(C)Getty Images
日本球界の最強右腕獲得に向け、ヤンキースが本気だ。
先月20日にオリックスから正式にポスティングが認可され、メジャーリーグ球団への移籍がいよいよ間近に迫った山本由伸。期限となる1月4日の午後5時(同5日午前7時)までの約45日間での移籍交渉が可能となった右腕は、いまや米球界で垂涎の的だ。
【動画】ヤンキースGMに見せつけたノーヒッター! 山本由伸の衝撃投球をチェック
今季に史上初となる3年連続の「投手4冠」に輝き、自身3年連続3度目となる沢村賞を受賞。日本球界を総なめにした25歳は、NPBで積み上げた圧倒的な実績も評価され、多くの球団から関心を寄せられてきた。とりわけ熱心に山本獲得に動いているのが、ヤンキースである。
もはや“熱愛”ぶりは隠しようがない。山本がノーヒッターを達成した今年9月のロッテ戦には、球団の強化を取り仕切るブライアン・キャッシュマンGMが直々に視察。「みんなが歴史の証人になった」と評価し、いち早く誠意を示した。
今冬のヤンキースは、すでに積極果敢な動きを見せている。今月6日には異例とも言えるパドレスとの2対7の大型トレードで20年の首位打者であるフアン・ソトを獲得。打線の強化を図った一方で、投手陣ではマイケル・キング(→パドレス)、ルイス・セベリーノ(→メッツ)が退団。先発ローテーションのテコ入れは必至の状態と言えるだけに、捲土重来を期する来季に向け、契約金3億ドル(約447億円)とも囁かれる山本獲得は、是が非でも成功させたいところでもあるのだ。
名門の山本への熱意は現地の番記者たちも驚くほどだ。
ニューヨークに拠点を構え、メッツ関連の情報を中心に伝えているスポーツ専門局『SNY』のアンディ・マルティーノ記者は、「ヤンキースはヤマモトを獲得する強い意志と、ふたたび“悪の帝国”(金満補強を繰り返した時代の愛称)と言われるような積極的な投資をしようとしている」とリポート。さらに「ソトの獲得で、メッツの関係者はヤンキースが争奪戦から撤退すると願ったが、ハル・スタインブレナー(ヤンキースのオーナー)はオールインの強気な姿勢を崩していない」と伝えた。
クリスマス直前にメジャー球団との契約を締結すると見られている山本。25歳の若武者に、ヤンキースの熱意は届くのか。それとも——。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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