アブダビGP FP1:フェルスタッペンが首位発進。アルファタウリ・ホンダの角田は5番手
2021年F1第22戦アブダビGPのフリー走行1回目が行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは4番手、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは7番手、角田裕毅は5番手となっている。
マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)のタイトル争いが決着する最終戦。今年のアブダビGPの昨年までとの一番の違いは、シケインや大きなRのコーナーに大幅な改修を加え、より高速なコース特性になっていることだ。これがどちらのドライバー、そしてメルセデスとレッドブル・ホンダのどちらに有利となるかが今週末の大きな見どころだ。
現地時間午後1時30分から始まったFP1は、気温27度、路面温度39度、快晴というコンディション。ウイリアムズはジョージ・ラッセルに代わってジャック・エイトケンを出走させた。未知のレイアウトということもあって、セッション開始直後からほぼ全車がコースへと出て行った。5分過ぎまでガレージにいたカルロス・サインツ(フェラーリ)も、その後順調に周回を重ねた。
フェルスタッペンから、「ステアリングがひどく右に曲がっている」と指摘してきたが、ピットインすることなくそのまま走り続け、ハミルトンからコンマ17秒落ちの2番手につけた。タイヤはいずれもソフトだ。一方、角田は「ブレーキペダルが動く」と無線で伝え、すぐにピットへと向かった。
セッション20分を終えて、トップはフェルスタッペン。1分25秒300というタイムは、去年のフェルスタッペンのポールタイムよりほぼ10秒速い。1周の距離も270mほど短くなっているとはいえ、やはり高速寄りの改修の威力だろう。この時点で2番手以下はハミルトン、ペレス、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、角田、エステバン・オコン(アルピーヌ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、ガスリー、ランス・ストロール(アストンマーティン)という順番だ。角田はガスリーに、ほぼコンマ3秒差をつけている。
するとガスリーは2セット目の新品ソフトで5番手タイム。ただし角田が中古ソフトで出した自己ベストより、100分の5秒速いだけだ。角田も同じく2セット目に履き替え、チームメイトを1000分の1秒しのいで5番手に上がった。その勢いは止まらず、終了17分前にはペレスにコンマ1秒以上の差を付けて、フェルスタッペン、ボッタス、ハミルトンに次ぐ4番手に付けた。「うまくスリップを使えた」と、角田。だとしても、実に順調にタイムを詰められている。
このセッション最速はフェルスタッペンの1分25秒009。0.196秒差でボッタス、0.346秒差でハミルトン。ペレスは最後に角田を上回るタイムで4番手に復帰した。6番手以下はアロンソ、ガスリー、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、サインツ、ベッテルという順番だった。
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