ネストール・ジロラミ、新型『FL5ホンダ・シビック・タイプR TCR』に好感触「確実に2段階は進化した」
今週月曜となる12月12日に世界初公開となった新型『FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR』のアンベイルを前に、シェイクダウンを担当したネストール・ジロラミがテストの感触を語り、自身も長年にわたってドライブしてきた先代モデル、FK8型に対して「最初の走行から非常に有望。すべての領域で確実に2段階は進化している」との手応えを語った。
2022年が最終年となったTCR最高峰、WTCR世界ツーリングカー・カップでドライバーズランキング2位を記録したジロラミは、ホンダのテクニカルパートナーとして新型TCR規定モデルの開発と製造を担当したJASモータースポーツがアンベイルするより以前に、責任重大なシェイクダウンテストを担当していた。
先週、イタリアのチェルヴェジーナにあるタツィオ・ヌボラーリ・サーキットで2日間のプログラムをこなしたアルゼンチン出身ドライバーは、2019年以降の世界戦でともに11勝を挙げた現行モデルと比較しても、新型車の「初期の印象はポジティブ」であったことを認めている。
「エンジンは信頼性の問題なく力強く走り、クルマはあらゆる領域で2歩は前進したように感じている。 真新しいクルマだし、レース前のテストプログラムでやるべきことがたくさんあるけれど、まずは非常に有望なスタートが切れたと思う」と明かしたジロラミ。
「このクルマを2023年のTCRコンペティションのグローバルリーダーにすることが目標であり、その意味でもJASモータースポーツによる最初のテストのドライバーとして選ばれたことを非常に誇りに思うよ」
そのジロラミは、先代モデルとの相違点について「コクピットに座った瞬間から感じ取ることができた」という。
「まずは比較する……という意味で、コクピットが真っ先に体感できる最初の大きな違いだ。GT3のように調整可能なシートポジションも快適で、クルマの中心に近い位置に座ることで重量配分も良くなり、低い位置に座ることでクルマが何をしているかを、指先や体全体で感じることができるんだ」
さらにWTCRでは同郷のチームメイト、エステバン・グエリエリとともにFK8型の使いこなしをリードしてきたドライバーとして、ハンドリングこそが最も大きな改善領域である可能性が高い、と続ける。
「先代のホンダ(FK8)はハンガロリンクのような中速コーナーで非常に優れていたが、新型マシン(FL5)はホイールベースが長くなったから、高速コーナーでのハンドリングが大幅に改善され、ブレーキング時の安定性が向上した。それと同時に、ジオメトリーなどの見直しで特性が大幅に変更されたから、ターンイン時の反応も良くなり、両方の長所を最大限に活用できるようになったんだ」とジロラミ。
「ステアリングは上部が開いているから、例えばマカオのメルコヘアピンのような非常にタイトなコーナーでは、クロスハンドでステアリングを回すことはできない。それだけに(ターンインが改善された)新しいステアリングシステムは大きな助けになるだろうね。ストリートサーキットを中心に、デンマークやスウェーデンのようにトラックが短く、非常にタイトなコーナーがある国では非常に強力になるはずさ」
こうした特性を持つFL5型は、トップドライバーだけでなく初めてツーリングカーの世界に足を踏み入れるTCRニューカマーの間でも「人気のある選択肢になるはず」だと予測する。
「新しいモデルは、先代に比べて限界付近でドライブするのが少し容易になっている。全体的にスムーズだし、本当に良いラップタイムを記録するために、それほどクルマのなかで格闘する必要がないんだ。TCRに慣れていないドライバーは、限界を見つけるのがかなり簡単になるはずで、最高のドライバーは依然として重要な違いを生み出すことができるはずさ」
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