巨人・菅野は直球恐怖症? 指揮官が指摘した致命的な「欠点」とは
(C)Getty Images
今季4位と5年ぶりのBクラスに沈んだ巨人でV奪回のキーマンとして坂本勇人内野手(34)と菅野智之投手(33)の名前が挙がっている。
原監督は巨人の大久保博元打撃チーフコーチの公式YouTubeチャンネル「デーブ大久保チャンネル」で8日までに更新された動画内で、大久保コーチ、野球評論家の江本孟紀氏と今季を振り返った。
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まず江本氏から今季の不振の原因を問われると、「主力組、給料の高い人たちが思った働きができなかった」とバッサリ。シーズン当初は若い力の活躍もあり、首位を独走した時期もあったが、大事なシーズン終盤の追い上げの時期に主力がうまく機能せず、ヤクルトに2年連続の優勝を許す結果になったと認めた。
その上でV奪回の条件には「来季は今までチームを引っ張ってきた菅野であり、勇人(坂本)であり、この2人が先頭切ってやれるか」と2人をキーマンに指名。
坂本に関しては打撃の指標数値がのきなみ落ちていることを踏まえ、振り込みを指示したという。さらに菅野に関しては「まっすぐを投げるのを怖がっているような状況では。ジャイアンツのエースを背負って立つのは難しい」とずばり直言する場面があった。キレのある直球があってこそ、持ち味のフォーク、スライダーも生きてくると続けた。
実際にここ数年の菅野の投球に関しては評論家陣の間からも「変化球投手になってきている」「もう少し直球の割合を増やしたほうがいい」という指摘が挙がっていた。
「右の本格派といわれキレのある直球を主体に多彩な変化球を操れるのが菅野の持ち味だったが、度重なる故障の影響もあってか、かわすようなピッチングも目立つようになってきています。来季はそのあたりをどう改善していくかも注目を集めそうです」(放送関係者)
その上で原監督はこの2人に対して、こうゲキを飛ばす場面もあった。
「アスリートは昔の名前じゃ勝負できない」
同様の発言を今オフすでに行っているが、エースとキャプテン、ここまで実績を積み上げてきて、今転換期にあるとされる主力2人に奮起を求めたのだ。
菅野の今季は23試合で10勝7敗、防御率3・12。オフの契約更改では1億円減と大幅ダウンしたことも話題を集めた。巻返しに向けた来季に向けては「200イニングは投げたい。貯金は10個作れたら、15勝ぐらい」と高い目標を掲げた。
若きエース候補戸郷も伸びてきているが、V奪回のためには経験豊富な菅野の力が欠かせない。勝負の年、どんなマウンドさばきを見せるのか。エースの意地を見せたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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