批判相次ぐセリエAの反人種差別ポスター、作者が謝罪「理解してもらえず残念」
サッカーキング2019年12月20日(金)12時6分
インテル移籍以降、人種差別に苦しむルカク [写真]=Getty Images
16日にセリエAが発表した反人種差別主義キャンペーンのポスターに批判が集まる中、イラストを担当したアーティストのシモーネ・フガソット氏が、イタリア紙『la Repubblica』を通じて謝罪した。19日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』が同紙を引用して伝えている。
以前からピッチ内外での人種差別が絶えないセリエAは、今季もベルギー代表FWロメル・ルカク(インテル)やイタリア代表FWマリオ・バロテッリ(ブレシア)、セネガル代表DFカリドゥ・クリバリ(ナポリ)らが、モンキーチャント(猿の鳴き声を真似たもの、黒人差別で用いられる)の被害に遭っている。さらに今月5日には、イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が5日付の1面にルカクとイングランド代表DFクリス・スモーリング(ローマ)の写真を並べ、「ブラック・フライデー」との見出しで掲載。これが人種差別に当たるとして物議を醸し、ミランとローマは共同声明で同紙からの取材を1年間禁止にすることを発表していた。
そんな中、セリエAは新たな反人種差別主義キャンペーンのポスターのデザインを発表。しかし、フガソット氏が考案し、セリエAが採用したデザインはなんと「顔に異なるペイントをした3匹の猿」というもの。反人種差別キャンペーンの象徴に猿を採用したことで、世界中から批判が殺到している。
批判を受けて、セリエAのルイージ・デ・シエルヴォGM(ゼネラル・マネージャー)は、「ポスターが不適切なものだったと気付かされた。セリエAはポスターに関係なく、反人種差別キャンペーンに取り組み、2月末まで続けていく」と過ちを認め、異なるアプローチでキャンペーンに取り組んでいくと主張していた。
また、フガソット氏は謝罪文で次のようにコメント。デザインの意図を明かし、自身も人種差別には絶対反対の立場であることを強調した。
「私たちは以前と同じような単なる美辞麗句とは異なる、本気の防御措置を打ち出したかった。強いものにしたかったのです」
「ファンはスタジアムで、全ての黒人選手に対してモンキーチャントを歌い、バナナを投げつける。私はこの混乱を目撃してきた。私はインテルのファンだから、人々が私の兄弟であるロメルを侮辱したとき、私はそれ以上に屈辱的な気分だった」
「デザインに取り掛かるとき、全ての人々を猿に変えることを思いついた。“白人猿”、“アジア猿”、アフリカ猿”といったように。最初のアイディアは、『私たちはすべて猿である』というものだった。しかし、キャプションが必要だったために、限界があった。芸術作品は言葉を用いずに語らなければならない。人種差別に完全に反するメッセージの考えを人々に理解してもらえなかったのは残念です」
以前からピッチ内外での人種差別が絶えないセリエAは、今季もベルギー代表FWロメル・ルカク(インテル)やイタリア代表FWマリオ・バロテッリ(ブレシア)、セネガル代表DFカリドゥ・クリバリ(ナポリ)らが、モンキーチャント(猿の鳴き声を真似たもの、黒人差別で用いられる)の被害に遭っている。さらに今月5日には、イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が5日付の1面にルカクとイングランド代表DFクリス・スモーリング(ローマ)の写真を並べ、「ブラック・フライデー」との見出しで掲載。これが人種差別に当たるとして物議を醸し、ミランとローマは共同声明で同紙からの取材を1年間禁止にすることを発表していた。
そんな中、セリエAは新たな反人種差別主義キャンペーンのポスターのデザインを発表。しかし、フガソット氏が考案し、セリエAが採用したデザインはなんと「顔に異なるペイントをした3匹の猿」というもの。反人種差別キャンペーンの象徴に猿を採用したことで、世界中から批判が殺到している。
批判を受けて、セリエAのルイージ・デ・シエルヴォGM(ゼネラル・マネージャー)は、「ポスターが不適切なものだったと気付かされた。セリエAはポスターに関係なく、反人種差別キャンペーンに取り組み、2月末まで続けていく」と過ちを認め、異なるアプローチでキャンペーンに取り組んでいくと主張していた。
また、フガソット氏は謝罪文で次のようにコメント。デザインの意図を明かし、自身も人種差別には絶対反対の立場であることを強調した。
「私たちは以前と同じような単なる美辞麗句とは異なる、本気の防御措置を打ち出したかった。強いものにしたかったのです」
「ファンはスタジアムで、全ての黒人選手に対してモンキーチャントを歌い、バナナを投げつける。私はこの混乱を目撃してきた。私はインテルのファンだから、人々が私の兄弟であるロメルを侮辱したとき、私はそれ以上に屈辱的な気分だった」
「デザインに取り掛かるとき、全ての人々を猿に変えることを思いついた。“白人猿”、“アジア猿”、アフリカ猿”といったように。最初のアイディアは、『私たちはすべて猿である』というものだった。しかし、キャプションが必要だったために、限界があった。芸術作品は言葉を用いずに語らなければならない。人種差別に完全に反するメッセージの考えを人々に理解してもらえなかったのは残念です」
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