【インタビュー】Little Glee Monster(高校サッカー選手権応援歌)「近くで寄り添う曲に」
サッカーキング2017年12月31日(日)18時34分
高校選手権で応援歌を担当するLittle Glee Monster [写真]=山口剛生
30日に開幕する第96回全国高校サッカー選手権大会の応援歌は、力強い歌声と透き通ったハーモニーを武器に、中高生を中心に人気を集め、年末の紅白歌合戦に初出場することが決まるなど、躍進を続けるLittle Glee Monsterの『いつかこの涙が』となった。
『サッカーキング』では、応援歌決定後、メンバーに曲へ込めた想いや高校サッカーについて、チームワークの大切さなどを聞いた。
インタビュー=小松春生
写真=山口剛生
■悔しい思いもいつかは自分の勲章に
―――今回高校サッカー選手権の応援歌を担当されることになり、その話を最初に聞いた時の心境から教えてください。
かれん 高校サッカー選手権はニュースなどでよく見ていたりしましたし、今まで応援歌を担当されたのは豪華な方々ばかりで、私たちもご一緒にさせていただくことになったのはすごく嬉しかったですし、私たちの歌で選手の皆さんの背中をちょっとでも後押しできればと思いました。
―――『いつかこの涙が』の制作過程で大切にされた気持ちや伝えたいメッセージは何でしょうか。
manaka この曲を作るにあたり、メンバーの一人ひとりが、悔しい思いをした選手に試合後にどういう言葉をかけるかなど、いろいろなシーンのイメージをして、それをお渡ししていしわたり淳治さんに歌詞を書いていただきました。すごく悔しい思いもいつかは自分の勲章になるんだなって、歌詞を見て思いました。自分たちの思いをいしわたりさんにしっかりと受け取っていただき、歌詞になり感動しました。普段の楽曲制作とは違い、今回は自分たちがどういう言葉を送るかということを宿題のような形でやったので、新しかったです。
―――イメージを描き、それを伝えることに苦労はありましたか?
かれん 今までの選手権の映像をみんなで見て、参考にさせていただきました。
manaka レコーディングも大会の過去映像を見ながらやったので、そこで思った気持ちも込めることができ、やりやすかったです。
■試合を見た時は感動して、涙が出ました
―――映像の中で印象的なシーンはありましたか?
かれん 負けたチームの監督が選手にかけている言葉がすごく胸に刺さって涙が出そうになりました。選手の皆さんはいろいろな気持ちを抱えて試合に臨んでいるので、近くに寄り添う存在になれればと意識しながらレコーディングをしました。
芹奈 実際に神奈川県予選を見に行く機会があったんですが、その時にグラウンドで私たちの曲が流れていて。選手の気持ちに寄り添えていたらいいなと思いました。
―――サッカーの試合をご覧になったのはそこが初めてですか?
MAYU サッカー自体はありましたが、高校サッカーは初めてでした。
manaka メンバー全員でサッカー観戦をしたこともあります。
―――生で見た高校サッカーの試合はどうでしたか?
MAYU 同世代なので、見ている私たちもすごく感情移入して感動しました。ツラい時やそうでない時も選手の皆さんは音楽を聞いていたと思うので、私たちの音楽もそういった役割になっていたら嬉しいなと思いました。私たち自身も同世代として胸に刺さる歌詞がたくさんありましたし、選手以外にも頑張っている皆さんにも聞いていただきたい曲になっています。
私は弟が幼稚園の時からサッカーをやっているので、よく応援に行っていました。今も大阪に帰った時は見に行っています。私は歌、弟はサッカーと場所は違いましたが、刺激を受ける部分がありました。弟も尊敬してくれている部分もあるので、お互いにいい刺激になっていました。
アサヒ 私は「自分がボールを蹴ったら、全然飛ばないのに」って思いました(笑)。飛び回っていたり、頭で競り合っていたり、パスを細かく回し合ったり…。プロを目指している方はレベルが違うなって思いました。
■一人ひとりが責任と自覚を持つことが大事
―――5人で一つのものを作り上げ、それを表現するという点で、音楽とチームスポーツは似ていると思います。皆さんがチームプレーで大切にしていることはありますか?
manaka 一人ひとりが責任と自覚を持つことです。私たちはハモりがあったりするので、一人ひとりの音が少しでもズレると全体のバランスが崩れたりします。それはサッカーも同じで、連携プレーで成り立っているものだと思います。一人ひとりが、自覚と責任を持ち、夢を叶える気持ちをしっかりと持つことが大事だと思います。
―――今回『いつかこの涙が』のミュージックビデオには、応援マネージャーの髙橋ひかるさんが出演されています。MVでの共演は『人生は一度きり』以来、約2年半ぶりとなりました。お互い成長し、別の舞台で共演することになります。
芹奈 また同じお仕事ができるということもすごく嬉しいですし、お互い少しですけど、年を重ねて、こうやってまたサッカーを通じて出会えるとは、何かの縁があるんだと思います。ミュージックビデオにもまた出演していただいて、曲もより映えるものになりました。
かれん 熱を持って取り組んでいただけたので、私たちもその姿を見ているだけでも嬉しかったですし、曲をすごく大切にしてくれていると感じました。ひかるちゃんと私たちの気持ちも皆さんに届けられればなって思います。
お互い「ちょっと大人っぽくなったね」っていう話もしました(笑)。まさか、こうやってまた一緒になれるとは本当にお互い思っていなかったので、「すごく嬉しいよね」という話もしました。
―――その『いつかこの涙が』は、高校選手権の決勝を行う埼玉スタジアム2002で披露されることが決まっています。
manaka 試合を間近で見たことで、この曲への思いが大きく変わりました。勝って嬉しい涙もありますし、負けて悔しい涙もあります。両方の涙がこの大会ではきっとたくさんあると思いますが、歌詞の中にも涙という言葉が出てきますし、MVで髙橋ひかるさんが選手たちの涙が溜まっていくボールを持っていたりもします。勝った側、負けた側のどちらにも届けばいいなという気持ちをより強く持てました。
■来年は世界につながるためにもっといろいろなことを
―――2017年は振り返って、どんな1年でしたか?
芹奈 すごく変化があった年だったと思っていますし、その変化があったからこそ一人ひとりがもっともっと努力をして、5人で改めて力を合わせて頑張った1年だと思います。でも、私たちは世界を目指しているので、来年はもっともっと世界につながるためにいろいろなことをやっていきたいです。
―――紅白歌合戦、決勝戦でのライブ、アルバムのリリース、2月と3月には東阪のアリーナライブも決まっていますし、来年も一気に駆け抜けそうですね。
MAYU 駆け抜けます! 頑張ります!
―――最後に選手や、そのサポートをしている方たち、同世代の人たちに向けてメッセージをお願いします。
かれん 選手の皆さんはがむしゃらに全力で前に進んでいると思うので、私たちもそれに負けず、全力で歌をお届けしたいです。
MAYU 選手の皆さんは小さい頃からサッカーをやり続けて、苦しい思いもしていて、きっと楽しい想いだけではなかったけど、ひたすら夢を追い続けて頑張ってこられたと思います。何よりご家族の方や出場できない仲間もいて、そういった方たちの気持ちも背負って臨むと思うので、まずは一人ひとりが自分を信じで挑んでほしいです。そしてこの曲の一番強いテーマに『仲間』があるので、少しでも聞いてもらえたら嬉しいです。
芹奈 私たちも選手たちも10代ですが、いろいろな方たちに夢を持っていただけるような立場にもいると思います。誇りを持って出場してほしいですし、どういう結果になっても、それは素晴らしいことなので頑張っていただきたいです。
manaka 勝った経験は自信につながりますし、負けた経験も勝つまでの準備と言いますか、その気持ちを経験していないと勝った時の喜びはないと思いますし、努力にも繋がると思います。どちらの結果であっても、それは決して無駄じゃないと、この歌を通して伝えたいですし、私たちは歌を通して選手の方たちを一番に応援できたらなという思いを込めているので、たくさんの方に聞いていただきたいです。
アサヒ たくさんの同世代の方にも響く曲にもなっていると思うので、出場する選手の皆さんだけでなく、そのお友達やご家族にも響くフレーズがたくさんあると思います。私たちも皆さんの心に届くように歌いたいと思います。
『サッカーキング』では、応援歌決定後、メンバーに曲へ込めた想いや高校サッカーについて、チームワークの大切さなどを聞いた。
インタビュー=小松春生
写真=山口剛生
■悔しい思いもいつかは自分の勲章に
―――今回高校サッカー選手権の応援歌を担当されることになり、その話を最初に聞いた時の心境から教えてください。
かれん 高校サッカー選手権はニュースなどでよく見ていたりしましたし、今まで応援歌を担当されたのは豪華な方々ばかりで、私たちもご一緒にさせていただくことになったのはすごく嬉しかったですし、私たちの歌で選手の皆さんの背中をちょっとでも後押しできればと思いました。
―――『いつかこの涙が』の制作過程で大切にされた気持ちや伝えたいメッセージは何でしょうか。
manaka この曲を作るにあたり、メンバーの一人ひとりが、悔しい思いをした選手に試合後にどういう言葉をかけるかなど、いろいろなシーンのイメージをして、それをお渡ししていしわたり淳治さんに歌詞を書いていただきました。すごく悔しい思いもいつかは自分の勲章になるんだなって、歌詞を見て思いました。自分たちの思いをいしわたりさんにしっかりと受け取っていただき、歌詞になり感動しました。普段の楽曲制作とは違い、今回は自分たちがどういう言葉を送るかということを宿題のような形でやったので、新しかったです。
―――イメージを描き、それを伝えることに苦労はありましたか?
かれん 今までの選手権の映像をみんなで見て、参考にさせていただきました。
manaka レコーディングも大会の過去映像を見ながらやったので、そこで思った気持ちも込めることができ、やりやすかったです。
■試合を見た時は感動して、涙が出ました
―――映像の中で印象的なシーンはありましたか?
かれん 負けたチームの監督が選手にかけている言葉がすごく胸に刺さって涙が出そうになりました。選手の皆さんはいろいろな気持ちを抱えて試合に臨んでいるので、近くに寄り添う存在になれればと意識しながらレコーディングをしました。
芹奈 実際に神奈川県予選を見に行く機会があったんですが、その時にグラウンドで私たちの曲が流れていて。選手の気持ちに寄り添えていたらいいなと思いました。
―――サッカーの試合をご覧になったのはそこが初めてですか?
MAYU サッカー自体はありましたが、高校サッカーは初めてでした。
manaka メンバー全員でサッカー観戦をしたこともあります。
―――生で見た高校サッカーの試合はどうでしたか?
MAYU 同世代なので、見ている私たちもすごく感情移入して感動しました。ツラい時やそうでない時も選手の皆さんは音楽を聞いていたと思うので、私たちの音楽もそういった役割になっていたら嬉しいなと思いました。私たち自身も同世代として胸に刺さる歌詞がたくさんありましたし、選手以外にも頑張っている皆さんにも聞いていただきたい曲になっています。
私は弟が幼稚園の時からサッカーをやっているので、よく応援に行っていました。今も大阪に帰った時は見に行っています。私は歌、弟はサッカーと場所は違いましたが、刺激を受ける部分がありました。弟も尊敬してくれている部分もあるので、お互いにいい刺激になっていました。
アサヒ 私は「自分がボールを蹴ったら、全然飛ばないのに」って思いました(笑)。飛び回っていたり、頭で競り合っていたり、パスを細かく回し合ったり…。プロを目指している方はレベルが違うなって思いました。
■一人ひとりが責任と自覚を持つことが大事
―――5人で一つのものを作り上げ、それを表現するという点で、音楽とチームスポーツは似ていると思います。皆さんがチームプレーで大切にしていることはありますか?
manaka 一人ひとりが責任と自覚を持つことです。私たちはハモりがあったりするので、一人ひとりの音が少しでもズレると全体のバランスが崩れたりします。それはサッカーも同じで、連携プレーで成り立っているものだと思います。一人ひとりが、自覚と責任を持ち、夢を叶える気持ちをしっかりと持つことが大事だと思います。
―――今回『いつかこの涙が』のミュージックビデオには、応援マネージャーの髙橋ひかるさんが出演されています。MVでの共演は『人生は一度きり』以来、約2年半ぶりとなりました。お互い成長し、別の舞台で共演することになります。
芹奈 また同じお仕事ができるということもすごく嬉しいですし、お互い少しですけど、年を重ねて、こうやってまたサッカーを通じて出会えるとは、何かの縁があるんだと思います。ミュージックビデオにもまた出演していただいて、曲もより映えるものになりました。
かれん 熱を持って取り組んでいただけたので、私たちもその姿を見ているだけでも嬉しかったですし、曲をすごく大切にしてくれていると感じました。ひかるちゃんと私たちの気持ちも皆さんに届けられればなって思います。
お互い「ちょっと大人っぽくなったね」っていう話もしました(笑)。まさか、こうやってまた一緒になれるとは本当にお互い思っていなかったので、「すごく嬉しいよね」という話もしました。
―――その『いつかこの涙が』は、高校選手権の決勝を行う埼玉スタジアム2002で披露されることが決まっています。
manaka 試合を間近で見たことで、この曲への思いが大きく変わりました。勝って嬉しい涙もありますし、負けて悔しい涙もあります。両方の涙がこの大会ではきっとたくさんあると思いますが、歌詞の中にも涙という言葉が出てきますし、MVで髙橋ひかるさんが選手たちの涙が溜まっていくボールを持っていたりもします。勝った側、負けた側のどちらにも届けばいいなという気持ちをより強く持てました。
■来年は世界につながるためにもっといろいろなことを
―――2017年は振り返って、どんな1年でしたか?
芹奈 すごく変化があった年だったと思っていますし、その変化があったからこそ一人ひとりがもっともっと努力をして、5人で改めて力を合わせて頑張った1年だと思います。でも、私たちは世界を目指しているので、来年はもっともっと世界につながるためにいろいろなことをやっていきたいです。
―――紅白歌合戦、決勝戦でのライブ、アルバムのリリース、2月と3月には東阪のアリーナライブも決まっていますし、来年も一気に駆け抜けそうですね。
MAYU 駆け抜けます! 頑張ります!
―――最後に選手や、そのサポートをしている方たち、同世代の人たちに向けてメッセージをお願いします。
かれん 選手の皆さんはがむしゃらに全力で前に進んでいると思うので、私たちもそれに負けず、全力で歌をお届けしたいです。
MAYU 選手の皆さんは小さい頃からサッカーをやり続けて、苦しい思いもしていて、きっと楽しい想いだけではなかったけど、ひたすら夢を追い続けて頑張ってこられたと思います。何よりご家族の方や出場できない仲間もいて、そういった方たちの気持ちも背負って臨むと思うので、まずは一人ひとりが自分を信じで挑んでほしいです。そしてこの曲の一番強いテーマに『仲間』があるので、少しでも聞いてもらえたら嬉しいです。
芹奈 私たちも選手たちも10代ですが、いろいろな方たちに夢を持っていただけるような立場にもいると思います。誇りを持って出場してほしいですし、どういう結果になっても、それは素晴らしいことなので頑張っていただきたいです。
manaka 勝った経験は自信につながりますし、負けた経験も勝つまでの準備と言いますか、その気持ちを経験していないと勝った時の喜びはないと思いますし、努力にも繋がると思います。どちらの結果であっても、それは決して無駄じゃないと、この歌を通して伝えたいですし、私たちは歌を通して選手の方たちを一番に応援できたらなという思いを込めているので、たくさんの方に聞いていただきたいです。
アサヒ たくさんの同世代の方にも響く曲にもなっていると思うので、出場する選手の皆さんだけでなく、そのお友達やご家族にも響くフレーズがたくさんあると思います。私たちも皆さんの心に届くように歌いたいと思います。
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