毎日「30cm四方のマットレス」を食べる女性! 味付け不要、共感不能レベルの異食症
多かれ少なかれ多くの人がこれだけはやめられないという中毒を持つといわれているが、その「何か」がマットレスを食べることだとしたら……。
英ウェールズに住むアンディ・カリーさんは、20年間毎日ペプシを30缶飲み続けたことで昨年話題になった。これまでに飲んだペプシは22万缶近く、角砂糖約700万個分に相当するというから恐ろしい。彼の行為は十分“異常”だが、それでもペプシというありふれた飲み物である点において理解する余地があるだろう。誰にでも炭酸飲料やアルコールを浴びるほど飲みたい気分になることがあるはずだ。それを毎日継続できるかはまた別の話だが。
しかし、マットレスを食べることに夢中になってしまった女性に共感することが難しそうだ。
米リアリティ番組チャンネルTLCの「My Strange Addiction』に出演したジェニファーは、1日におよそ30cm四方のマットレスを食べてしまうと告白。現在は自分のマットレスを食べ尽くしてしまい、母親のマットレスを食べているという。
「マヨネーズもバターも一切使わない、プレーンでストレートなマットレスが好き」と話すジェニファーだが、そもそもマットレスに味付けをするかしないかという問題でもないような……。
彼女がマットレスを食べるようになったのは、ちょうど5歳の時で、車のシートのスポンジを食べ始めたことがきっかけだという。現在まで、幸いなことに健康上の問題はないが、肝臓へのダメージや腸閉塞を引き起こし、最悪の場合死に至る可能性があることは言うまでもない。
番組では、潜在的な健康被害を指摘され、自分のやり方を変えることをジェニファーは約束したが、彼女の中毒がそう簡単に治癒するだろうか……。
彼女のように異物食が中毒になってしまった例はいくつかある。同番組では過去に夫の亡骸を食べる中毒の女性も出演、またイギリスでは1日1箱のベビーパウダーを食べる女性もいる。
そうした異食症を患う人の中でも最も有名なのが、フランスのミシェル・ロティートだろう。「ミスター・イート・オール」の異名で知られる彼は、ガラスや金属などを消化・排泄できる特殊な体質で、2年間で小型軽飛行機(セスナ-150型)を完食してしまったこともある。1997年には「世界で最も奇妙な食事をした男」としてギネス世界記録にも認定された。
彼は消化能力が極めて高く、胃や腸の粘膜も厚かったので、金属やガラスの料理も問題なく食べることができたといわれている。一方、普通の食事ではむしろ具合を悪くすることがあったそうだ。
参考:「Ladbible」ほか
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