「進撃の巨人」「鬼滅」に似てる?ジャンプ新連載「魔女の守人」 見覚えのある"城壁都市""親指噛み"に読者困惑
「週刊少年ジャンプ」で2月、連載が始まった『魔女の守人』(作:坂野旭)が、これまでの人気作に似ているとネット上を騒がせている。名前が挙がっているのは『進撃の巨人』『魔法少女まどか☆マギカ』『鬼滅の刃』などの言わずと知れたヒット作だ。
10日発売号の第2話がセンターカラーを飾った同作だが、その内容もツッコミどころ満載で困惑の声があがっている。
主人公が繰り出す技は「騎士剣刀術: 一ノ技 双式ノ構エ」
同作の舞台は、人々の命を脅かす魔物「魔(イビル)」から身を守るため、周囲を高い城壁に囲われたバーン市国。国を守るため、魔の大群を一瞬にして焼き払うほどの魔法をつかさどる少女・マナスファと、その魔女を守る青年騎士・ファフナの2人を中心にストーリーが進行する。
ところが第1話で、マナスファは魔法を使える代償として、体内に魔の種子を宿し、いずれは魔へ変異する存在であることが明かされる。ファフナは、魔の浸食が進んだマナスファを殺すよう命じられるが命令に背き、マナスファとその従者・ナータの3人で亡命する計画を企てる。
漫画やアニメ好きの人なら、ここまででも既視感を覚える人も多いのではないだろうか。設定や世界観が「進撃」や「まどマギ」を思い起こさせる。
ちなみに、ファフナには幼少期に目の前で両親と妹を魔に喰われた過去があり、マナスファにはその魔法の特徴からか「焔(ほむら)の魔女」の異名が付いている。
逃亡劇の途中にも、ファフナが"痛みの味を思い出せるルーティン"として、左手の親指の付け根を噛みちぎる描写があった。また、壁上から落とした鐘の重みを利用して、ロープを使って壁を飛び越えるシーンは、前述の『進撃の巨人』で印象的な"立体機動"を彷彿させる。
また、逃亡を阻もうとする他の騎士に対しては、剣を抜いたファフナが技で応戦する描写もある。その技名が
「騎士剣刀術: 一ノ技 双式ノ構エ」
なのだ。これには同じくジャンプで人気連載中の『鬼滅の刃』で、主人公・炭治郎や、兄弟子の冨岡義勇が繰り出す「水の呼吸 壱ノ型 水面斬り」を思い出してしまった人も多いのではないだろうか。「技の属性・数字・技名」という三段構成がそっくりなのだ。
「新連載の滑り出しとしては面白かった」と評価する声も
ツイッター上でも「気になって試し読みしてみたけど、まどマギで育って進撃に雷打たれた同級生がノートに描いて読ませてくれる漫画みたいで最高だった(褒めてる)」「FF8かと思ったら進撃の巨人だった これそのうち錬金術使い始めるな」と過去作に重ねながら読んだ人が多かったようだ。
ただ、それでも「キャラクターがかわいい」「新連載の滑り出しとしては面白かった」と好意的に捉えている人も多い。同じく連載当初に「設定が進撃に似ている」と指摘されていた『約束のネバーランド』は多くのファンを獲得し、実際に今年は実写映画とアニメ2期の放送が決まっている。
『魔女の守人』にもダイナミックな世界観や剣を使ったアクションなどの映像受けしそうな要素が詰まっている。少し気が早いかもしれないが、このまま注目を集め続けてアニメ化が実現すれば、大ヒットにつながる可能性も秘めているのではないだろうか。
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