【不要不急】新型肺炎、外食産業への影響は? 「観光地の店舗で客数減」「団体予約のキャンセル多発」
日本国内でも感染者が相次ぐ新型コロナウイルス。今週には政府が「不要不急の集まりを自粛して」と呼び掛けるなど、日常生活にも影響が出始めている。
特に頭を悩ませているのが外食業界だ。ツイッター上では「会社から送別会の予約をキャンセルするよう言われた」という声が。飲食店従業員も「めっちゃキャンセルの電話かかってくる……」と投稿している。
クックビスが2月18日に発表した調査では、飲食店の51%が「売上に影響が出ている」と回答。キャリコネニュースでは、国内で飲食店をチェーン展開する複数社に現状や今後の懸念を聞いてみた。
「送別会や歓迎会などのシーズンを迎えるにあたり、先行きが見えないのが不安」
牛丼やファミレスを運営する大手企業では「売上には今のところ大きな影響はない」と答える。ただ、今後も感染拡大が懸念されることから「体調不良者を出勤させない」などと改めて強調しているという。
大手居酒屋チェーンでも「売上は例年通り」。広報担当者は「客足の実態よりも、マスコミの反応が先走っているように感じる」と印象を話す。だが、先行きが不透明なことに不安を感じているようで「早く収束してほしい」と漏らした。
一方、ファミレスをメインに展開する大手企業では「観光地をはじめ、人が集まる商業施設内にある店舗では全国的に客数が減っている」と明かす。「どのくらい長期化するのだろうか……」と不安げだ。
前述のクックビズの調査では、訪日外国人に人気のある居酒屋チェーンから「10人、20人といった団体客の予約キャンセルが相次いでいる」という声も寄せられていた。日本人だけでなく、インバウンドに対応している飲食店では影響がより顕著なようだ。
外食産業を推進する日本フードサービス協会は「影響はまだ正直、つかみきれていないところがある」としながらも
「来月から送別会や歓迎会などのシーズンを迎えるにあたり、先行きが見えないのが不安。長引けば、外食だけでなく多くの産業に影響が出てくるかもしれない」
と不安を口にしていた。
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