「牛丼に連れてく男の方がどうでもいい」ギャラ飲みを仕切る女性に聞く、若さを失った港区女子の末路
All About2024年3月22日(金)21時25分
4月になると多くの若い女性たちが上京する。彼女たちの中には、東京・港区を目指す者も。SNSやネットニュースをたびたび騒がせる“港区女子”のお金と恋愛事情について聞いた。
4月になれば、夢や憧れを抱いた若い女性たちが数多く上京する。そして、ある女性の元には、以下のようなメッセージが大量に届くようになる。
「〇〇(芸能人)と飲みたいです!」
「ギャラ飲みに参加して、お金持ちの男性と出会いたいです」
その女性とは、X(旧Twitter)で4万5000人のフォロワーを持ち、“港区取締役”を自称するひとみん氏(@htm_192)だ。
ひとみん氏は、自身も港区女子であり、港区女子と富裕層の男性たちとのギャラ飲みをセッティングすることもあるという。
そんな彼女に、SNSやネットニュースをたびたび騒がせる“港区女子”のお金と恋愛事情について聞いた。
しかし、港区女子=港区在住の女性かというと必ずしもそうではない。
ひとみん氏「港区女子の多くは、地方出身で上京してきた大学生から30代のOLやラウンジ嬢、芸能関係の容姿端麗な子。住んでいる場所は千葉や埼玉が多く、そこから港区に夜な夜な出てくる感じですね」
ひとみん氏は、港区女子と港区に集う芸能人、スポーツ選手、経営者などの富裕層の男性との“ギャラ飲み”をセッティングしている。ギャラ飲みとは、男性が女性へタクシー代や謝礼を支払う飲み会の俗称で、彼女の元には毎日のように冒頭のようなギャラ飲み志望の女性からメッセージが届くという。
「港区女子たちは、ギャラが欲しいという理由以外に、普通に生活していたら出会えない男性と出会いたい、普段できないぜいたくが味わいたい、自己実現のために人脈を広げたい、などの理由で港区を訪れるケースが多いです」
ひとみん氏によると、港区女子は、富裕層の男性との恋愛や結婚を目的としているイメージがあるが、必ずしもそうではなく、あくまで自己実現のために港区を訪れるケースが多いようだ。
ひとみん氏自身も、現在恋人はおらず「持つべきものは恋人や友達ではなく、お金持ちの知り合い」という価値観を持っている。
こう考えるのは、ひとみん氏をはじめとした港区女子だけではないようだ。
昨今、若者の「恋愛・結婚離れ」がたびたび話題に上がる。リクルートが運営する『リクルートブライダル総研』の「恋愛・結婚調査2023」によると、20〜40代の未婚男女の約4人に1人が「結婚はしたくない」と回答している。
結婚したくない理由を見てみると、男性では「金銭的に余裕がなくなるから」がトップだ。
この結果を反映するように、SNS上では「好きじゃない人と食べる高級フレンチよりも、好きな人と食べる牛丼が1番おいしい」「サイゼリヤで喜ぶ彼女」など、“愛はお金じゃない”といった名言がたびたび話題になっている。
これに対し、ひとみん氏はXにて「心許せる人と食べる牛丼より、どうでもいい人と食べる高くて映えるフレンチの方が100倍美味しい。というか牛丼に連れてく男の方がどうでもいい」と一蹴。投稿には賛否が飛び交ったが、女性を中心に「真理」「ぶっちゃけ分かる」といった同意の声もあった。
ちなみに上に挙げたリクルートの同調査では、特に女性の結婚意欲が低下しており「いずれ結婚したい」と回答した女性は、2017年の63.5%から49.3%まで減少。女性の結婚したくない理由のトップは「行動や生き方が制限されるから」であった。
まさに金銭的な制限によって、自分の行動や生き方を制限されたくないと考える最たる存在が「港区女子」だといえそうだ。彼女たちにとって、年上の富裕層の男性=“港区おじさん”は、同世代の男性にはない経済的な余裕があり、自身の行動や生き方を広げてくれるような存在に見えるのかもしれない。
「港区女子は基本的にルックスがよく、若さや美しさを換金して、ちやほやされて生きてきた女性。一方、ギャラ飲みに参加する男性は、40歳以上のお金持ちの既婚者が多い。港区女子たちは、最初男性から猛アプローチされ、ぜいたくを覚えるけど、新しい港区女子がくれば、次第に相手にされなくなる。アラサー以降になると、病む港区女子も多いですよ。自身の夢を実現した港区女子もいるけど、それができるのはごくわずかだから」
一度港区でぜいたくを覚えた港区女子たちは、同世代の男性と金銭感覚が合わなくなり、付き合うことが困難になるという。さらに周囲の女性たちがキャリアアップや結婚、出産などで人生を進めていく中、港区で過ごした時間をまるで“浦島太郎”状態に感じる港区女子も。
港区女子たちのリアルは、思った以上に厳しい。若さを換金してきた港区女子たちは、若さを失った時、何を思うのだろうか。
この記事の筆者:毒島 サチコ プロフィール
ライター・インタビュアー。緻密な当事者インタビューや体験談、その背景にひそむ社会問題などを切り口に、複数のWebメディアやファッション誌でコラム、リポート、インタビュー、エッセイ記事などを担当。
(文:毒島 サチコ)
「〇〇(芸能人)と飲みたいです!」
「ギャラ飲みに参加して、お金持ちの男性と出会いたいです」
その女性とは、X(旧Twitter)で4万5000人のフォロワーを持ち、“港区取締役”を自称するひとみん氏(@htm_192)だ。
ひとみん氏は、自身も港区女子であり、港区女子と富裕層の男性たちとのギャラ飲みをセッティングすることもあるという。
そんな彼女に、SNSやネットニュースをたびたび騒がせる“港区女子”のお金と恋愛事情について聞いた。
「住んでいる場所は千葉や埼玉」港区女子の実態と目的
港区女子とは「ハイステータスな人たちが集まる東京・港区(六本木・麻布など)を活動拠点とし、夜な夜な港区に集う女性たち」のことをいう。しかし、港区女子=港区在住の女性かというと必ずしもそうではない。
ひとみん氏「港区女子の多くは、地方出身で上京してきた大学生から30代のOLやラウンジ嬢、芸能関係の容姿端麗な子。住んでいる場所は千葉や埼玉が多く、そこから港区に夜な夜な出てくる感じですね」
ひとみん氏は、港区女子と港区に集う芸能人、スポーツ選手、経営者などの富裕層の男性との“ギャラ飲み”をセッティングしている。ギャラ飲みとは、男性が女性へタクシー代や謝礼を支払う飲み会の俗称で、彼女の元には毎日のように冒頭のようなギャラ飲み志望の女性からメッセージが届くという。
「港区女子たちは、ギャラが欲しいという理由以外に、普通に生活していたら出会えない男性と出会いたい、普段できないぜいたくが味わいたい、自己実現のために人脈を広げたい、などの理由で港区を訪れるケースが多いです」
ひとみん氏によると、港区女子は、富裕層の男性との恋愛や結婚を目的としているイメージがあるが、必ずしもそうではなく、あくまで自己実現のために港区を訪れるケースが多いようだ。
ひとみん氏自身も、現在恋人はおらず「持つべきものは恋人や友達ではなく、お金持ちの知り合い」という価値観を持っている。
「どうでもいい人と食べる高くて映えるフレンチ方が100倍美味しい」
恋愛や結婚よりも一個人としてのライフスタイルを充実させたい——。こう考えるのは、ひとみん氏をはじめとした港区女子だけではないようだ。
昨今、若者の「恋愛・結婚離れ」がたびたび話題に上がる。リクルートが運営する『リクルートブライダル総研』の「恋愛・結婚調査2023」によると、20〜40代の未婚男女の約4人に1人が「結婚はしたくない」と回答している。
結婚したくない理由を見てみると、男性では「金銭的に余裕がなくなるから」がトップだ。
この結果を反映するように、SNS上では「好きじゃない人と食べる高級フレンチよりも、好きな人と食べる牛丼が1番おいしい」「サイゼリヤで喜ぶ彼女」など、“愛はお金じゃない”といった名言がたびたび話題になっている。
これに対し、ひとみん氏はXにて「心許せる人と食べる牛丼より、どうでもいい人と食べる高くて映えるフレンチの方が100倍美味しい。というか牛丼に連れてく男の方がどうでもいい」と一蹴。投稿には賛否が飛び交ったが、女性を中心に「真理」「ぶっちゃけ分かる」といった同意の声もあった。
ちなみに上に挙げたリクルートの同調査では、特に女性の結婚意欲が低下しており「いずれ結婚したい」と回答した女性は、2017年の63.5%から49.3%まで減少。女性の結婚したくない理由のトップは「行動や生き方が制限されるから」であった。
まさに金銭的な制限によって、自分の行動や生き方を制限されたくないと考える最たる存在が「港区女子」だといえそうだ。彼女たちにとって、年上の富裕層の男性=“港区おじさん”は、同世代の男性にはない経済的な余裕があり、自身の行動や生き方を広げてくれるような存在に見えるのかもしれない。
若さを換金してきた港区女子たちの末路
しかし、港区女子たちはいつまでも港区女子として生きられるわけではない。ひとみん氏いわく、20〜30代を華やかな港区で過ごした港区女子は「全然幸せじゃない」という。「港区女子は基本的にルックスがよく、若さや美しさを換金して、ちやほやされて生きてきた女性。一方、ギャラ飲みに参加する男性は、40歳以上のお金持ちの既婚者が多い。港区女子たちは、最初男性から猛アプローチされ、ぜいたくを覚えるけど、新しい港区女子がくれば、次第に相手にされなくなる。アラサー以降になると、病む港区女子も多いですよ。自身の夢を実現した港区女子もいるけど、それができるのはごくわずかだから」
一度港区でぜいたくを覚えた港区女子たちは、同世代の男性と金銭感覚が合わなくなり、付き合うことが困難になるという。さらに周囲の女性たちがキャリアアップや結婚、出産などで人生を進めていく中、港区で過ごした時間をまるで“浦島太郎”状態に感じる港区女子も。
港区女子たちのリアルは、思った以上に厳しい。若さを換金してきた港区女子たちは、若さを失った時、何を思うのだろうか。
この記事の筆者:毒島 サチコ プロフィール
ライター・インタビュアー。緻密な当事者インタビューや体験談、その背景にひそむ社会問題などを切り口に、複数のWebメディアやファッション誌でコラム、リポート、インタビュー、エッセイ記事などを担当。
(文:毒島 サチコ)
©All About, Inc.
「女性」をもっと詳しく
BIGLOBE旅行 都道府県民限定プランのご紹介♪
「女性」のニュース
-
【誕生月別】「妬まずには、いられない」嫉妬深い女性ランキング第4位第6位5月22日13時0分
-
「酒に酔っていて」 全日空国際線機内で強制わいせつ未遂疑い 女性客室乗務員に複数回抱きつきキスしようとしたか 会社員の男(55)を逮捕 警視庁5月22日12時47分
-
古谷徹が一般女性と不倫 所属事務所も謝罪「声優としての自覚と責任に欠けた行動」5月22日12時31分
-
家庭的な女性が最強!?男性の胃袋を掴む手料理ベスト35月22日12時0分
-
【MBTI診断別】意外に実は...「爆モテする素質」がある女性〈第4位〜第6位〉5月22日12時0分
-
小学校の女性教員向け・プログラミング教育の養成プログラム「SteP3期生」募集開始5月22日11時46分
-
青い眼球タトゥーで失明しかけた女性、7年後に黒インクを注入で物議(豪)5月22日11時25分
-
「新幹線の中で冷やしうどんをひっくり返した1歳息子。隣の席のキャリアウーマンの方に汁が飛んでしまって...」(東京都・30代女性)5月22日11時0分
-
スタンフォード大・松本杏奈氏を囲む「STEM女子未来会議」6/225月22日10時45分
-
卒乳後の胸のお悩み、垂れやたるみが上位に入る結果に。実に9割の先輩ママが「出産前に正しいバストケアや対策をしたかった・知っておきたかった」と回答!5月22日10時45分
トレンドニュースランキング
-
1なぜか600万円安くなっていた家を購入してみた結果 入居後、隣人からのクレームで駐車場が......【前編】 キャリコネニュース
-
2ドクダミを除草剤を使わず防ぐ方法3選 生態と対策がよく分かる解説に「待ってましたよ!」 「これは嬉しい!」と大反響 ねとらぼ
-
3エアコン冷房の設定「弱」と「自動」ではどちらが節電? ダイキンが誤解されやすい4つのケースを検証 マイナビニュース
-
4600万円安くなっていた家を購入 駐車場問題の次は、隣人から「エアコン室外機」についてクレームを受けて......【後編】 キャリコネニュース
-
5岩手にも「富士ローソン」撮影できる場所があった 地元YouTuberが「遊びに来て」と呼びかけた理由 Jタウンネット