63歳、国民年金に加入して36年働いています。老齢基礎年金はいつから、どのくらいもらえますか?
All About2024年3月27日(水)20時30分
年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は、老齢基礎年金の支給について、年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。
今回は、老齢基礎年金の支給についてです。
【以下を受給資格期間として計算されます】
・保険料納付済期間:年金保険料を納付した期間(第3号被保険者期間含む)
・保険料免除期間:保険料全額免除期間・保険料1/4・半額・3/4免除期間
・合算対象期間:国民年金に任意加入できた期間のうち、任意加入被保険者とならなかった期間など
【相談者の老齢年金受給額】
では相談者が、厚生年金加入期間が全くなく、保険料の未納期間や免除期間等も全くないと仮定して、36年間、国民年金保険料を支払った時の令和6年度の老齢基礎年金受給額を計算してみます。
老齢基礎年金満額(令和6年度):81万6000円
年金保険料納付済期間:36年(432カ月)
相談者の老齢基礎年金受給額=81万6000円×432カ月/480カ月=73万4400円
したがって相談者は、65歳から年額73万4400円(月額6万1200円)受け取れることになります。
なお相談者が、今後厚生年金に加入しない場合は、付加保険料(400円/月額)を納付すると、付加保険料納付月数を乗じた額が老齢基礎年金に上乗せしてもらえます。
また、現在はパートとして厚生年金に加入していないようですが、今後厚生年金に加入し、厚生年金保険料を納付すると、老齢基礎年金に、老齢厚生年金が上乗せされます。老齢厚生年金受給額は、標準報酬総額(収入が目安)と厚生年金加入期間によって計算されます。
老齢年金は、終身でもらえます。老後年金生活の柱となりますので、老齢年金の受給額を増やすことで、老後の不安も軽減されることでしょう。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)
今回は、老齢基礎年金の支給についてです。
Q:63歳、国民年金に加入して36年働いています。老齢基礎年金はいつから、どのくらいもらえますか?
「63歳、パート社員です。国民年金に加入して36年働いています。老齢基礎年金はいつから、どのくらいもらえますか?」(匿名希望)A:65歳から年額73万4400円(月額6万1200円)の老齢基礎年金を受け取れます
老齢基礎年金は、収入金額にかかわらず、国民年金保険料を支払った期間(受給資格期間)によって受給額が変わります。老齢基礎年金をもらうためには、受給資格期間が合計で10年間必要で、それを満たせば65歳から受給できます。受給資格期間には国民年金だけでなく、厚生年金、共済組合の加入期間も含まれます。【以下を受給資格期間として計算されます】
・保険料納付済期間:年金保険料を納付した期間(第3号被保険者期間含む)
・保険料免除期間:保険料全額免除期間・保険料1/4・半額・3/4免除期間
・合算対象期間:国民年金に任意加入できた期間のうち、任意加入被保険者とならなかった期間など
【相談者の老齢年金受給額】
では相談者が、厚生年金加入期間が全くなく、保険料の未納期間や免除期間等も全くないと仮定して、36年間、国民年金保険料を支払った時の令和6年度の老齢基礎年金受給額を計算してみます。
老齢基礎年金満額(令和6年度):81万6000円
年金保険料納付済期間:36年(432カ月)
相談者の老齢基礎年金受給額=81万6000円×432カ月/480カ月=73万4400円
したがって相談者は、65歳から年額73万4400円(月額6万1200円)受け取れることになります。
なお相談者が、今後厚生年金に加入しない場合は、付加保険料(400円/月額)を納付すると、付加保険料納付月数を乗じた額が老齢基礎年金に上乗せしてもらえます。
また、現在はパートとして厚生年金に加入していないようですが、今後厚生年金に加入し、厚生年金保険料を納付すると、老齢基礎年金に、老齢厚生年金が上乗せされます。老齢厚生年金受給額は、標準報酬総額(収入が目安)と厚生年金加入期間によって計算されます。
老齢年金は、終身でもらえます。老後年金生活の柱となりますので、老齢年金の受給額を増やすことで、老後の不安も軽減されることでしょう。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)
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