体育会系企業にありがちなこと 「標達成できないのは気合が足りないから」「朝から社是を唱和」
上下関係を重んじ、あいさつはハキハキ。一致団結して向上心を持って努力する「体育会系の学生」は、その社会性や目標意識の高さから、就職活動の場でも企業から歓迎されやすいといわれている。
一方で、「体育会系」の職場の体質や雰囲気が、社員の負担になってしまうこともある。企業口コミサイト「キャリコネ」には、体育会系企業の現場の様子が寄せられた。(※参照元 キャリコネ「体育会系」)
「上司の決定は絶対であり意見することは認められない」
「体育会系の会社。やれと言われたらとりあえずやれ、目標達成できないのは気合が足らないから」(経営幹部 20代後半 女性 正社員)
「完全な縦社会の体育会系のため、上司の決定は絶対であり意見することは認められない」(ルートセールス 20代後半 男性 正社員)
体育会系の特徴といえば、上下関係が徹底していること。学校の部活動では「3年生は神様、1年生は奴隷」の如く、後輩が先輩に逆らえない雰囲気がある。
同じように体育会系の職場は、「上司が絶対」な縦社会であることが多い。厳しい練習に耐え、勝負の世界で精神的にタフになれるのが体育会系の強みではあるが、仕事は精神論や気合いだけではうまくいかないことが多い。厳しいノルマや成果を求められ、心身ともに疲弊してしまう若手社員も少なくないようだ。
「大声で朝から社是を唱和」体育会系企業のおかしなルール
「典型的な体育会系。朝礼で大きな声を出さないとやり直し」(営業 20代後半 男性 正社員)
「特殊な文化として、まず握手。挨拶代わりに握手をしなければいけない。そして社是の唱和。大声で朝から社是を唱和する姿はまさしく体育会系」(コンサルティング営業 40代前半 女性 正社員)
体育会系の部活動では、大きな声やあいさつが基本。独自のルールやかけ声、応援歌などがあり、部の結束を固める。こうした体育会系のルールが浸透している職場も存在する。社内に活気があるのは良いことだが、独特な空気に馴染めない社員にとっては苦痛に感じるかもしれない。
飲み会に参加しないと出世できない?強制的に飲まされることも
「体育会系のノリに付き合いきれず疲れた。会議後の飲み会など飲酒する機会は多々あり、お酒が強くないと楽しめない」(その他 10代後半 女性 正社員)
「飲み会は年に数回あり、体育会系でした。半ば強制的に飲まされることもありました」(技術関連職 30代前半 男性 正社員)
「強制的な社内行事への参加が求められる。社風は昭和の体育会系的な雰囲気」(ルートセールス 20代前半 男性 正社員)
体育会系の職場の口コミに多く登場したのが、飲み会や行事への強制参加だ。仲間意識が強く、ノリの良さやフットワークの軽さを求められる体育会系では、仕事以外のイベントも重要視される。上司との飲み会に頻繁に付き合い、休日返上でイベントに参加することが、出世への「暗黙のルール」になっていることも。
強制的な付き合いが肉体的にも精神的にも負担となってしまっては、本業に悪影響を及ぼしかねない。長年付き合っていく職場だからこそ、社内の雰囲気や体質に馴染めるかをいち早く見極める必要がある。
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