エンジニアの半数以上が「若手時代に五月病を経験」 「出社してWindowsの起動音を聞いた瞬間に頭痛がするようになった」
人材会社のタイズは4月23日、エンジニアを対象に「五月病」に関する調査結果を発表した。調査は今年4月にネット上で実施し、20〜30代の会社員エンジニアに事前調査で2200人、本調査で225人から回答を得た。
直近で五月病になった時期を聞くと、最も多かったのは「社会人1年目」(33.3%)。また社会人1〜3年目の合計が53.7%と、いわゆる"若手社員"と呼ばれる時期に五月病にかかった人が半数を占めることとなった。「学生時代」は18.2%、「社会人4年目以降」は28%となった。
「寝坊をしたわけではないのに始業時間ギリギリにしか出社できなくなった」若手社員の五月病エピソードとしては、新卒の際に「職場の雰囲気が学生時代と違っていてすごく不安になった」という声や、
「4月に後輩ができ先輩として気合いを入れて指導にあたっていたが、自分がまだまだ半人前であるということに直面することが多く、徐々にやる気を見い出せなくなってしまった」
といった声が寄せられた。五月病だと感じた症状の上位3つは、「やる気が出ない」(38.2%)、「会社に行きたくない」(22.2%)、「焦りや不安を感じる」(15.6%)。以降、「何をするにも面倒に感じる」(10.7%)、「イライラする」(9.8%)、「めまいや動機がする」(1.3%)と続く。
また、「朝の準備や通勤がおっくうになり、寝坊をしたわけではないのに始業時間ギリギリにしか出社できなくなった」といった声や、
「出社してWindowsの起動音を聞いた瞬間に頭痛がするようになった」
「胃がキリキリして食欲がなくなった」
など、気持ちの面だけでなく実際に身体に異変を感じたというエピソードも見受けられた。
「仕事に行くのが嫌になり、会社を休んでみるとスカッと気持ちが楽になった」五月病になった際の考えられる要因1位は「就職・転職・復職」(22.2%)。続いて「業務トラブル」(18.2%)、「繁忙期」(15.6%)、「人事異動」(9.3%)、「転勤」(5.8%)と、仕事面での環境変化によるものが大多数だった。具体的には、
「新年度に張り切りすぎて1か月で疲れ果ててしまった」
「自分の意思と乖離した部署への転属がきっかけだった」
「閑散期から繁忙期に移行する際に、自分自身のギアチェンジがうまくできなかった」
など、誰にでも起こりうるエピソードが見られた。どのように乗り越えたかを聞くと、気が付いたら治っていた、時間が解決してくれた、といったような「自然治癒」(46.7%)が約半数となった。
以降、「趣味に没頭する」(15.6%)、「誰かに相談をする」(13.8%)、「運動をする」(9.8%)と続く。具体的には、「学生時代の夜更かし習慣を改めたところ、体調やメンタル状態も自然に良くなった」といった声や、
「仕事に行くのが嫌になり、そんな日は会社を休んでみるとスカッと気持ちが楽になった」
「転職したことで職場環境が改善され調子が良くなった」
など思い切って環境を変えて気持ちを切り替えたという声も寄せられた。
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