33カ国中、日本人女性がもっとも睡眠時間が短い。漢方など、東洋医学の知恵で春の不調を早めにケア
イラスト:小林マキ
寒暖差が激しいこの時期は、体調を崩しやすくなります。早めに対策して、長引かせないようにしたいところ。東洋医学の観点から不調に負けない体をつくるコツを聞きました
(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)
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まずは睡眠時間を確保して
3つの生活習慣のなかでも特に意識してほしいのが睡眠です。
「睡眠は、脳と体を休め、自律神経の働きを整えるのに重要な役割を果たしていますが、OECD(経済協力開発機構)加盟33ヵ国のなかで日本人女性がもっとも睡眠時間が短いとの調査結果が出ています。とりわけ春は慌ただしいことが多いゆえに寝不足になりやすいので、睡眠時間を確保してしっかり疲れをとりましょう」
寝不足になると、起床時間が不規則になるのも問題です。
「体内リズムが乱れ、夜になっても眠くならないという悪循環に陥りやすくなります。毎朝決まった時間の起床を心がけ、寝足りないと感じても二度寝せず、午後に30分以内の昼寝で補いましょう」
次に栄養バランス、漢方薬の力を借りる手も
睡眠に加えて、栄養バランスのよい食事と運動も欠かせません。
「栄養価の高い旬のものを積極的に食卓に取り入れて。食事で蓄えたエネルギーが全身をめぐることで腎気が充実します。血流を促すために、少しでも体を動かしましょう」
こうした養生を心がけても調子がすぐれないときは、漢方薬の助けを借りてみて、と森先生はすすめます。
「西洋医学の薬は基本的に病気の治療が目的ですが、漢方薬は、環境の変化や加齢による不調を整えるのも得意。気軽に取り入れてみたい人は、まずはドラッグストアなどで薬剤師に相談し、市販の漢方薬を試してみるといいでしょう。季節特有の症状に合った漢方薬を処方してくれます」
次回からは、3つの養生のコツをさらに詳しく紹介します。
婦人公論.jp
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