オフィスでお菓子を配る行為に「いい人アピール」とひねくれた声 「小さな好意を示す手段」という指摘も
学校や会社には1人や2人、「食べる?」とお菓子を差し出してくれる人がいる。食べ物をくれることは素直に嬉しいが、回数が多かったり、あまり親しくない人から差し出されたりすると、「なぜ自分に?」という疑問が生まれてしまうものではないだろうか。
4月19日のはてな匿名ダイアリーに「食べ物を与えてくる人」というエントリーが寄せられた。投稿者は職場などで飴やチョコなどのお菓子をくれる人の感覚が理解できないという。
「餌付け?いい人アピール?仲良くなりたいきっかけ?単純に余ってるの?」
「食べたいものは自分で買うよ。あなた方も自分で食べる分だけ買いなさいよ」
と違和感を綴った。(文:石川祐介)
「好意とは言わないにしてもプラスの印象を持ってくれてることは伝わる」コメント欄には「コミュニケーションにより社会を形成する生物であるところの人間の本能」という意見があった。同じ組織に属する仲間と親睦を深める意味合いがあるのではという指摘だ。
確かにお菓子をくれるということは、少なくとも自分に対して「私はあなたの敵ではありません」というメッセージと捉えることが出来る。「好意とは言わないにしてもプラスの印象を持ってくれてることは伝わる」という人がいるように、コミュニケーションの一環と考えれば非常に有効な策のように思える。
実際、「昼飯食べれなかった時とかめちゃくちゃ有難い。嬉しい人もいるから小さな好意を示す手段として成り立ってるんじゃないのかな」と感謝する人も多かった。
「職場で自分ひとりだけ何か食べることに気まずさを感じるからじゃないかな。配った食べ物をみんなが食べていれば安心して食べられるんだよ」
という声もあった。特に、10枚入りのお煎餅やボトル入りのガムなど「シェア可能なお菓子」を食べる際、1人で全てを食べることにどこか恥ずかしさを感じる人もいるのかもしれない。
お菓子を配られるせいで「リバウンドしました」という声もただ、中には「私はダイエットして9号が着られる体型に戻したのに、この手で見事にリバウンドしました」という声も。定期的にお菓子をくれる人のせいでリバウンドしてしまったという悲痛の叫びだ。
お菓子をもらうとダイエット中であっても、食べなきゃ申し訳ないという気持ちになり、渋々口に運んでしまう。こういった積み重ねで、ダイエットの意欲が削がれてしまう人もいるのだろう。
コメントを見ると、「とりあえずもらっておけばいいのでは。家に持って帰って後で食べるでもよし」と、深く考えず受け取るよう勧める声が多い。食べるか食べないかは別にして、差し出された食べ物はとりあえずもらっておくほうが、人間関係にヒビを入れない無難な立ち振る舞いと言える。
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