夏祭りの「筋肉助っ人」サービス爆誕 重くて辛い「神輿担ぎ」、マッチョ軍団が無料サポート
今年も、夏のお祭りシーズンが近づいてきた。
お祭りなどの伝統行事で問題になっているのが、若者の継承者不足だ。存続が危ぶまれる行事も少なくない中、「神輿担ぎ」にフォーカスを当てた「筋肉助っ人」プロジェクトが発動した。
ゴリゴリの筋肉自慢たちがお祭りに参加し、ご飯と寝床(場合によっては交通費)さえあれば無償で神輿を担いでくれるというこのプロジェクト。Jタウンネットは2019年5月16日、このプロジェクトを手掛ける「スマイルアカデミー」を取材した。
各地の筋肉たちから希望者を募る
まず気になるのが「この筋肉たちは何者なのか?」ということである。
取材に答えたスマイルアカデミーの代表によれば、神輿担ぎに参加するのはフィットネスの浸透による医療費の削減を目的としたコミュニティ「ボディハッカー」のメンバー。全国で男女500人ほどの登録者がおり、半分がフィットネス業界、もう半分は普段は異なる業界の仕事をしている。プロジェクトでは、お祭りの地元メンバーから志願者を募るという。
プロジェクトの対応条件は、
日時:2019年7月1日〜9月30日の間に開催されるお祭り
地域:全国どの地域でも
対応:3つまで(希望された中からスケジュールや条件諸々を考慮し決定)
報酬:無料(ご飯と寝床だけ提供下さい)
〆切:2019年5月末日、問い合わせ分まで(自治体の会議スケジュールなどで、5月いっぱいまで待って欲しいとの声が多かったので延長致しました)
となっている。募集は5月10日までだったが要望を受けて延長、現時点では5件ほど依頼が来ており、商工会議所や県の窓口からも問い合わせがあるという。応募するには「希望マッチョ数」「いきごみ、志望理由」「お祭りの内容がわかるもの(日時、住所、アクセス、内容、ウェブリンクなど)」が必要だ。
筋肉たちの熱い思い「地域に貢献したい」
スマイルアカデミーの代表は「筋肉助っ人」プロジェクトの第1弾を「神輿担ぎ」にした理由について、
「ボディハッカーに登録される際に、書類選考を通った方は必ず面談をするのですが、その中で『地域に貢献したい』という声も多く、なにか鍛えた体とフィットネスの知見を活かしてできないかと思い『筋肉助っ人』プロジェクトを発案いたしました」
と話している。また、応募があったものすべてに行けるとは限らないようで、手伝いに行くお祭りの選考基準については、
「ほかのイベント出演依頼なども夏は非常に多く、美しい体を競うコンテストも多い季節ですので、他の活動とのスケジュール調整ができるかが一番のポイントとなります。あとは志望動機を応募時に書いて頂いているので、その内容ももちろん吟味させて頂いております」
とのこと。プロジェクトは希望する声が多ければ来年もやりたいとのことだった。
6月8日にはパフォーマンス集団に所属するボディハッカーによる公演「マッスルカフェ」の東京公演が開催される。筋肉たちにとっても忙しい時期なのに、合間を縫って駆けつけてくれるようだ。
伝統行事の継承者不足が叫ばれる中、このような取り組みが行事の盛り上げに一役買うことが期待される。
Copyright(C) 2006-2019 株式会社ジェイ・キャスト
「神輿」をもっと詳しく
「神輿」のニュース
-
【岐阜県高山市】御神酒「神のしずく」を載せた酒樽神輿が飛騨高山を練り歩く〜雫宮祭〜3月14日16時47分
-
海ノ民話のまち 富山県射水市の海ノ民話アニメーション「鯨神輿」が完成!上映会・フィールドワークを開催しました2月20日18時16分
-
海ノ民話アニメーション「鯨神輿」が完成!アニメ監督が富山県射水市 夏野元志市長を表敬訪問し「海ノ民話のまち」に認定 完成アニメーションをお披露目しました2月19日10時46分
-
あべのハルカスから大阪・関西を厄祓い&運気上昇祈願6月5日14時0分
-
神の啓示で建てられた謎のビル「東京媽祖廟」に潜入=新大久保4月22日7時0分
-
関係案内所はつひので@材木座|関係性の中心のキーマンや、コミュニティを知ってもらう。3月12日11時1分
-
2022年の「3年ぶり」を振り返る〜祇園祭の「山鉾巡行」と「神輿渡御」〜12月30日17時0分
-
結婚式でうんざりした演出「余興でふんどしした男が神輿を担いでた」「他人のキスを見せられる人の気持ちになって」3月22日10時0分
-
「蟹だ!わっしょい!蟹だぁ!!」 ちょっと興奮しすぎ?JR堺市駅のカニポスターが話題1月30日17時0分
-
担ぎ手のいない神輿、引くのは白い軽トラ... 過疎地の祭りの風景が美しく切ない11月17日20時0分