“側溝に落ちた10羽のヒナ”救出作戦 心配そうに見守る親ガモとともに池まで送り届ける一部始終に「素敵な短編映画のよう」「涙出ました」
側溝に落ちたヒナを見つけ、近くで見守る親ガモとともに池まで送り届ける救出作戦の一部始終が、Twitterで注目を集めている。
カモの親子を発見したのは、社会人サッカーチーム「水戸ホーリーホックC&L」のコーチで、日本とエクアドルの交流を深める活動にも取り組んでいる中川賀之さん。格子状の蓋によって閉じ込められたヒナが鳴き、その近くでは、親ガモが心配そうに様子を伺っていた。
ヒナたちの救出はまず、重い蓋を開けるところから。中川さん一人ではビクともしなかったため通りすがりの人に協力してもらい、ヒナの救出は無事成功。しかし、ここからが救出作戦の本番だった。親子を安全に住処と思われる近くの池へ送り届けるため、ヒナたちにはダンボール箱に入ってもらい、親ガモには声を聞かせながら誘導していた。腰をなるべく低くして声が聞こえやすいようにしたためか、途中までは順調。しかし、ヒナが鳴きやんだ途端、親ガモは先ほどの側溝に飛んで引き返してしまい誘導は最初からやり直しとなってしまった。
中川さんの腰が限界を迎えた二度目のチャレンジで、親子は池に無事に到着。箱を開けるとヒナたちは一斉に親ガモの元へ駆け寄り、皆でいっしょに池に戻っていった。中川さんによると、池には父親らしきカモが待っていたそうだ。
ヒナたちを箱に入れるというアイデアを称賛する声や、中腰のまま親ガモを優しく誘導した中川さんを労う声などがTwitterでは殺到。「助けてくださってありがとうございました」「鴨母さんがペコってお辞儀してるように見えました」「素敵な短編映画を観させてもらった気分です。ハッピーエンドでよかった」「素晴らしすぎるーーーー感動しました」「いや本当に涙出ました!」といった声も寄せられ、大きな反響となっている。
中川さんは、新型コロナウイルスにより危機的な状況に陥っている南米エクアドルへの支援を募る「ハチドリのひとしずくプロジェクト」も立ち上げ。第二の故郷だというエクアドルでは、「政府の支援も行き届かず、怯える日々」を過ごしているという。「同じ地球に住む仲間に、ひとしずくの希望や笑顔を届けよう、そんな志で取り組んでいる」と語っている。
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