学生の海外志向、円安でも7割が「海外留学に興味ある」

ジェイ・エス・ビーは2024年6月4日、学生の海外志向に関する調査の結果を発表した。費用が気になるとの回答も多いものの、海外留学に興味がある学生は約7割にのぼり、ワーキングホリデーや海外就労への興味がある学生もそれぞれ約5割と、学生の海外志向が比較的高いことがわかった。

　調査は、学生の「リアルな学生生活」を明らかにすることを目的に実施したもの。同社が運営する全国の学生マンションに入居する学生を対象にインターネットで実施した。有効回答数は4,362名。調査期間は2024年4月17日～26日。

　海外留学について、留学に興味があるもしくはしたことがあると回答した学生は全体の約7割（65.4%）という結果になった。一方「興味はあるが、検討はしていない」との回答は42.4％。また、男女別で集計したところ、「興味なし」と回答した学生は、男性が約4割（40.3%）、女性が約3割（32.0%）と8.3ポイントの差があり、性別によって差が出ることがわかった。

　海外留学で期待することは「語学やコミュニケーションの習得」がもっとも多く、ついで「異なる文化や価値観を学び、視野を広げられること」「行動力や柔軟性を身に付け、自分に自信をつける」となった。

　海外留学に興味がない、もしくは興味はあるが検討はしていないと回答した学生に、海外留学での懸念点を尋ねたところ、「費用がかかる」が最多で、ついで「コミュニケーションがとれるか心配」「治安が心配」という結果になった。

　海外旅行については、約8割（76.4%）の学生が興味があると回答。男女別で集計したところ、「興味なし」と回答した学生は、男性が約2割（23.6%）、女性が約1割（14.2%）と性別によって差が出ることがわかった。

　海外で働くことについて、全体の約5割（50.3%）が興味があると回答した。実際に働く予定がある学生、海外就業を検討している学生は約10人に1人（9.8%）。海外就労で期待することは、「視野が広がる」、ついで「スキルアップ」「やりがい」という結果になり、報酬やワークライフバランスより自分磨きにつながる回答が多い結果となった。

　ワーキングホリデーに興味があると回答した学生は全体の約5割（45.4%）となった。期待することは「異文化や生活を体験することで視野が広がる」が最多で、ついで「コミュニケーション」「行動力や柔軟性を身に付け、自分に自信をつける」という結果になった。