聖徳太子が消防士コスプレ!? 山火事注意のシュール看板、描いた本人を直撃
山中でよく見かける「山火事注意」の看板。かわいらしい動物のイラストが描かれているものが多い印象だが、こちらの看板はちょっと変わっている。
なんと、聖徳太子が放水ホースを持って消火活動に励んでいるのだ。
よくあるデフォルメタッチではなく、妙にリアルな絵。看板が設置されているのは大阪府南河内郡太子町・二上山の山道だ。聖徳太子は太子町に墓を作ったと言われており、近くの近鉄喜志駅前には聖徳太子記念碑も建てられている。
ゆかりの地とはいえシュールすぎる構図......。 過去にも何度かツイッターで話題となった看板について、描いた本人に話を聞いてみた。
「十七条憲法を制定した聖徳太子にちなんで...」
太子町役場・危機管理課の担当者によると、これを書いたのは2000年に富田林市消防署・太子分署ができた際、最初に配属された消防署員だという。
二上山は太子町と奈良県葛城市にまたがる。葛城市側には、ご当地キャラ「蓮花ちゃん」を使った山火事の啓発看板がある。これに対抗して、聖徳太子をデザインに取り入れたのではないか、ということだ。
「蓮花ちゃん」はかわいらしい女の子のキャラクター。オフィシャルサイト・SNSが設置されるなどなかなか力が入っている。この子に聖徳太子で対抗しようとしていたのか...?
Jタウンネットはこの看板を描いた消防署員にも話を聞くことができた。
現在は千早赤阪分署に勤務しているという署員によれば、看板は西葛城消防署のものを特に意識したわけではないとのこと。
各地域の消防本部がユニークな方法で火災予防の啓発を行っていることから、太子町で愛されている聖徳太子をモチーフにすることで、山火事だけでなく町の歴史にも触れるきっかけになればという思いがあったようだ。
署員は絵を描くことが好きだといい、描いた当時の気持ちを「大変存在感があり、多くの登山者に見ていただくことで山火事防止に役立つと思いました」と話す。
「十七条憲法を制定しルール作りを進めた聖徳太子にちなんで、登山者の皆さんにも山のルールを守るよう、メッセージを込めました」
最後に、看板が2000年以降、20年近くにわたって設置されていることについてどう思うか聞いてみた。
「20年近くの間、立派に保存されていることを嬉しく思っています。たまにSNS等にアップされていることは知っていました。登山者や地域の皆さんが、聖徳太子を愛し、また貴重な自然を火災から守ろうという思いを強く持って下さっていることの証と受け止めています」
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