立憲民主党が自民・杉田氏のLGBT差別に抗議 社民党ら他野党も「人権意識を疑わざるを得ない。辞職すべき」と厳しく追及
自民党の杉田水脈議員が「新潮45」に寄稿した、性的少数者への差別的な主張について、立憲民主党は7月26日、同党サイトに抗議文を掲載した。
抗議文は「立憲民主党 SOGI(性的指向、性自認)に関するPT」座長の西村智奈美衆議院議員の名前で出され、
「子どもを産むか否かで差別することは、憲法が尊重する基本的人権、自己決定権を否定する思想であり看過できない。差別を禁じた憲法を遵守すべき国会議員が、自ら差別との自覚をもてないまま発言したことに驚きを禁じ得ない」
と、杉田議員の発言撤回と謝罪を求めた。
国民民主党「上から目線で誰かを『普通でない』と決めつけ、蔑む行為は容認できない」
また、掲載された文書では二階俊博幹事長の責任も問うている。24日の会見で二階幹事長が、杉田議員の寄稿内容を事実上容認する態度を示したことについて、
「幹事長という立場にありながら、差別への無理解、無自覚を露わにした所属国会議員を問題なしとする言動は、差別そのものを公党の幹事長が容認したととれ、社会的影響も鑑み、許されるものではない」
と強く批判した。
杉田議員の寄稿や二階幹事長の容認発言には、立憲民主党以外の野党からも厳しい批判が上がっている。社民党の吉川元幹事長は25日の会見で、杉田議員の寄稿内容は「人権意識を疑わざるを得ない。当事者に謝罪するとともに議員を辞職すべき」と批判。自民党にも「党の方針と異なるなら杉田議員を厳しく処分すべき」と求めた。
国民民主党共同代表の玉木雄一郎衆議院議員は、自身のツイッターで
「生きづらさに寄り添いながら、その生きづらさ取り除くのが政治家の役割であって、上から目線で誰かを『普通でない』と決めつけ、蔑みの言葉をぶつけるような行為はとうてい容認できない」
と抗議している。
27日夜には杉田議員の辞職求める抗議活動の予定
共産党の小池晃書記局長は23日の会見で、「『生産性がない』という言い方は、個人の尊厳を根本から否定する発言」とし、党としての謝罪や釈明を求めた。共産党の公式ツイッターでも25日、海外ニュースサイトの報道を引用し、
「自民党杉田水脈議員の差別発言が、海を越えて世界的に報道されています。恥ずべきことです。日本の国会議員による、このような無知と無理解と悪意にあふれた発言を、『人それぞれの人生観』だと言って誤魔化している場合ではありません。これは人権の問題なのですから」
と述べている。
7月27日19時からは、永田町の自民党本部前で、杉田議員の辞職を求める抗議活動が予定されている。
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