デザイナーのミス?謎の看板「ロゴは左と同じ」 会社に真相を聞くと...「わざとです」
会社の顔ともいえるロゴマーク。見る人の印象に残るものを...と考える会社もあると思うが、一度見たら忘れないであろうロゴマークを持つ会社が札幌市に存在した。
会社の入り口に掲げられた看板には、3つの社名が並ぶ。注目すべきは向かって右端、不動産屋の「親中産業」のスペースだ。
「ロゴマークは左と同じため省略!!」
思わず2度見してしまう。本来ロゴマークがあると思われる場所にはそんな一文が勢いよく書かれ、楕円で囲まれている。ずいぶん斬新なロゴマーク...なのだろうか。看板の案を考える際にメモとして書いたものが、そのまま間違えて反映されてしまったように見える。
ツイッターではこの看板に対し、デザイン界隈とみられるユーザーから、
「なぜこれで校了が出てしまうのか」
「敢えてそうすることによって目立つようにする高度なデザインなのかもしれない」
「自分がやらかしたらヤバすぎて失神しそうだけど、正直かなりうけてしまった」
といった声が寄せられ話題となっている。
本当はミスだとしたら、なぜこれを掲げ続けているのか。仮にミスでないとしてもなぜこのデザインにしたのか...。疑問は尽きない。
Jタウンネットは2019年9月18日、親中産業のグループ会社である不動産会社「JOAN」(札幌市)の担当者に、この看板の真相を聞いた。
「ロゴマークを考えるのが面倒だった」
担当者によれば、この看板は間違いなどではない。最初からこのデザインで作られたものだ。
親中産業のロゴマークはJOANと同じ、太陽が半分出ているようなマーク。入り口のガラス部分には3つの社名とロゴマークが掲示され、親中産業の方にもちゃんとマークが書かれている。そちらではJOANと親中産業、それぞれマークの下に小さく社名が書かれている。
看板は8、9年ほど前、事務所の開業時から掲げている。デザインがこうなった理由を聞くと、
「親中産業が開業した当時、ロゴマークをもう一つ考えるのが面倒だったこと、こうすることで看板がちょっと安くなるのではと考え、このようにしました」
とのことだ。
親中産業は登記上の違いはあるもののJOANとほぼ同企業。社員の名刺も、表裏で両方の社名が書かれているという。
ツイッターで話題になったことについて担当者は、
「びっくりです。ここ数年話題になるようなこともなく、むしろ(社員)みんなすべったと思っていたので...」
と話す。
やはりただ面倒くさがっただけでなく、若干冗談を交じえてこのデザインにしたようだ。
Copyright(C) 2006-2019 株式会社ジェイ・キャスト
「デザイナー」をもっと詳しく
「デザイナー」のニュース
-
デザインの有益な情報を届けるオウンドメディア【UIUX media】をリリース!5月1日18時46分
-
繊細なアンティークジュエリーの世界観を表現する「Leathers and Treasures」‐ 没後10年の初代デザイナーへ捧げる作品を発売5月1日18時46分
-
対面セミナー「デザイナーと開発者のあるべき連携プロセスとは?」を開催 (Tokyo Techies株式会社)5月1日15時16分
-
デザイナー・桂由美さん死去…94歳まで生涯現役 「おしあわせに」1週間前に祝福された人も5月1日13時0分
-
強く、バランスよく。TEAM KUNIMITSUのウェア、グッズデザインのポイントを小島一浩監督兼デザイナーが語る5月1日12時21分
-
マニフレックスの「暮らしのエッセンス」最新回:ビューティー・ライフスタイルデザイナー 藤原美智子 さん"美しく輝くために”5月1日11時16分
-
桂由美さん 亡くなる直前テレビ取材で語っていた体調の異変「食事ちっともおいしくなくて...」4月30日17時39分
-
「こんなに早くお別れが来るとは」、ショー出演は「一生の宝物」 桂由美さん死去に悼む声続々4月30日16時28分
-
ランドスケープデザイナーとしてDan Pearson (ダン・ピアソン)氏、マスターアーキテクトとして新素材研究所 榊田倫之氏が参画4月30日15時16分
-
桂由美さん死去 神田うの、訃報に悲痛 デザイナーの大先輩「心から尊敬しておりました。大好きでした」4月30日15時4分