【同一労働同一賃金】派遣社員が不安に思うこと1位「契約が更新されないのではないか」
キャリコネニュース2019年10月23日(水)12時31分
ディップは10月23日、同一労働同一賃金の導入による派遣社員への影響に関する調査結果を発表した。調査は今年9月にネット上で実施し、派遣社員として就業している18〜69歳の男女2956人から回答を得た。
働き方改革の一環として、同じ職場で同じ仕事をする正規雇用・非正規雇用の従業員の待遇・賃金格差の解消を目指す「同一労働同一賃金」。
この制度について「全く知らない」という人は46.8%。また「制度名だけは知っている」は42.9%で、「制度の概要まで知っている」は10.3%に留まった。年代別に見ると、「全く知らない」は18〜24歳で65.4%にのぼる。
「時給が下がるのではないか」と懸念する派遣社員も多数交通費について聞くと、「支給がない」と回答した人は51.9%。全額支給は21.7%となった。
交通費が支給されることで、許容できる通勤時間が変わるという人は67.7%。「40〜50分」は許容できるという人は、月上限1万円未満支給の場合は4.8%だが、全額支給だと35.4%にのぼる。
また、月上限1万円未満だと「この支給額ではそもそも勤務したくない」が14.3%だが、全額支給だとほぼいない。支給額が高くなる、もしくは全額支給になるほど就業意識は高まり、通勤時間が長くてもいいと考える人が増えるようだ。
同一労働同一賃金の導入にあたり、懸念していることを聞いた。最も多かったのは「契約が更新されないのではないか」(48.3%)。年代別に見ると、18〜24歳が35.3%なのに対し、50〜54歳は52.6%と年代とともに上昇傾向にある。
以降、「企業側の依頼が減り、派遣の仕事事態が減ってしまうのではないか」(40.2%)、「派遣会社から紹介してもらえる仕事件数が減ってしまうのではないか」(39.1%)、「時給が下がるのではないか」(38.2%)と続く。
「賃金」をもっと詳しく
「賃金」のニュース
-
谷原章介 円安による輸入品などの価格上昇、春闘で賃金アップも「実質賃金でいうと決して...」4月29日9時26分
-
「日本人の給料は韓国より安い」低賃金ニッポンが落ちぶれた最大の元凶4月27日7時30分
-
円安、物価上昇通じて賃金に波及するリスクに警戒感=植田日銀総裁4月26日16時31分
-
2024年1-3月期 転職時の賃金変動状況4月25日17時46分
-
ECB、賃金やサービスインフレを注視=シュナーベル専務理事4月25日17時39分
-
「新卒の給与だけUP」「新人バイトの時給の方が高い」…理不尽な“賃金の逆転現象”はなぜ起こる?4月24日21時50分
-
政府、賃金男女格差是正へ 女性活躍PTが初会合4月24日19時46分
-
美プロ調べ「2024年3月 最低賃金から見る美容業界の給料調査」〜埼玉版〜4月24日16時16分
-
「第16回小規模事業者持続化補助金」”賃金引上げ枠”の早期支援を開始。カスタマークラウドとAMSが共同で申請希望者の専門窓口を設置した。4月24日10時16分
-
「初任給引き上げ」「ベア」は背景に注意! 痛い目を見る前に知っておきたい“高賃金のからくり”4月23日21時50分