都会と田舎、暮らすならどっち? 男性と女性で差が出る結果に! 「田舎」の割合が多かったのは…

マイナビ子育て2022年12月1日(木)12時30分

便利な都会と、自然が多い田舎。住むなら、便利で自然も多い、いいとこどりの「トカイナカ」が理想ですが、あえてどちらかを選ぶとしたら……。パパ・ママが選んだ答えと、その理由をまとめてみました。

暮らすなら、都会? 田舎?

パパ(男性)の場合

ママ(女性)の場合

男性の答えは「都会」が約51%、「田舎」が約49%と、ほぼ半々の割合です。一方、女性の答えは「都会」が約62%、「田舎」が約38%と、都会のほうが少々高くなっています。

現在住んでいる場所によっても答えが変わってくるかと思いますが、微妙な男女の差にはなにか原因があるのでしょうか。それぞれ、選んだ理由を見ていきましょう。

パパの場合

都会派

便利な都会がいい

●旅行とかたまに行くなら田舎。普段の生活なら何でも揃うから都会。(男性/49歳/運輸・倉庫/営業職)

●都会なら働き口に苦労しないからです。(男性/22歳/情報・IT/クリエイティブ職)

●買い物や遊ぶ場所に困らないから。(男性/36歳/医療・福祉/専門職)

なんといっても都会は便利! コンビニエンスストアやスーパー、衣料品、趣味など、買い物をする場所や遊ぶ場所には困りません。飲食店の数も、都会と田舎では段違いです。

ほかにも、就職についての意見があげられていました。地元では就職口が少なく、都会に出てくる若者も多くいます。

田舎暮らしは経験済み

●田舎で育ち、公共交通機関の不便さで苦労したので。(男性/38歳/ソフトウェア/技術職)

●都会のほうが大変なことも多いが、刺激が多くて楽しそう。(男性/36歳/学校・教育関連/専門職)

●田舎は周囲とのしがらみがめんどう。(男性/39歳/機械・精密機器/技術職)

実際に田舎暮らしを経験した人は、交通機関の不便さを訴えています。都会の公共交通網は本当に便利です。駅チカに住めば車がいらない地域もあります。

また、田舎ならではの人間関係、刺激の少ない環境についても指摘されています。にぎやかな都会はなんだか楽しそうに見えますよね。

田舎派

夢が実現できそう

●釣りが趣味で田舎の海でたくさん釣りをしたいからです。(男性/46歳/情報・IT/技術職)

●マイホームに住みたいと思っており、田舎のほうが土地も安く実現しやすいからです。(男性/24歳/建設・土木/事務系専門職)

●今はネットで都会の物も買えるし、田舎でしかできない遊びのほうが多い気がするから。(男性/40歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)

田舎に住みたい派は、田舎ならではのメリットを生かして、夢を実現したいと考えているようです。子どものいる家庭に格安で土地家屋を提供する自治体もあります。「買い物はインターネットで」と割り切れば、メリットも多そうです。

アウトドア好きな人には、田舎暮らしも苦になりませんね。

のんびりゆったり暮らしたい

●子どもをのびのびと健やかに育てることができるから。(男性/32歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)

●ひととのつながりが密、というイメージで、ゆったりとした時間が流れているから。(男性/43歳/医療・福祉/専門職)

●自然に囲まれて落ち着けるからです。(男性/44歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)

田舎のイメージは「のんびり」「ゆったり」。ときには自然の脅威にさらされることもあるでしょうが、都会の喧騒とは無縁です。

ただ、イメージだけで移住して失敗したという話も聞きますから、田舎暮らしを実行に移す前に慎重な調査をお忘れなく!

ママの場合

都会派

便利さは捨てがたい

●買い物が便利で、エンタメなど娯楽も多いから。(女性/48歳/学校・教育関連/専門職)

●買い物する場所があって、交通の便のいいところに住みたいから。(女性/28歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)

●子どもが経験できる選択肢が広がるから。(女性/30歳/学校・教育関連/専門職)

女性にとっても、都会の便利さは重要なポイント。いろいろなスーパーやドラッグストアが立ち並び、日々の食料品・日用品の買い物に困ることはありません。

また、子どもの習い事や進学先の数も、気になる点です。可能性を広げてあげたいと思うと、選択肢の多い都会は魅力的な場所です。

田舎あるあるがツライ……

●現在田舎に住んでるがとても不便。車がないとどこにも行けない。(女性/28歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

●虫がとにかく苦手なので。田舎の祖母の家に出る虫のサイズが大きすぎる。(女性/37歳/情報・IT/クリエイティブ職)

●いい田舎ならいいが、近所の人の情報はダダ漏れでプライベートが無いので。都会のほうが人づき合いがドライで楽。(女性/45歳/小売店/軽作業)

田舎によくある問題がイヤで、都会で暮らしたいという意見も。車がないとどこへも行けない、虫が出る、プライベートを干渉される……。それぞれよく言われる田舎暮らしのデメリットですね。

田舎の度合いにもよりますが、どこの田舎でも多かれ少なかれある問題なので、無視できない意見です。

田舎派

のびのび子育てしたい

●買い物などが多少不便でも、自然豊かでのどかな田舎でのびのび子育てしたいから。(女性/48歳/医療・福祉/専門職)

●都会は公共交通サービスが整備されており大変魅力的なのですが、それ以外の面では圧倒的にコスト面で田舎が暮らしやすいと思うので。(女性/48歳/団体・公益法人・官公庁/受付事務)

●広い家がいいから。(女性/36歳/医療・福祉/専門職)

とにかく田舎はのびのびできる、という点を理由に、田舎に住みたい! という女性もいます。実際に田舎に暮らすと驚きますが、そもそも高い建物が少なく、外に出るだけで開放感を得られます。

児童数が少ない学校も多く、目の行き届いた教育が受けられるという利点もあります。

ゆっくり過ごしたい

●満員電車に乗らなくていいから。(女性/25歳/情報・IT/事務系専門職)

●豊かな自然あふれる土地でスローライフを満喫したいからです。現在は都会に住んでいて、かなり息苦しい生活を送っています。(女性/36歳/金融・証券/事務系専門職)

●今住んでいるところも田舎でとても住みやすいからです。職場は都会なんですが、何をするにも混んでいてとてもストレスになる。(女性/23歳/情報・IT/技術職)

仕事で疲れている人が多いのでしょうか。ゆっくりした生活を望む声があがっています。人混みが苦手な人、都会のスピード感に疲れた人は、田舎特有のスローペースにあこがれるようです。職場と家が近い範囲にある田舎暮らしなら、通勤ストレスからも解放されます。

まとめ

有名なイソップ物語に『まちのねずみといなかのねずみ』というお話があります。ごちそうがたくさんあるけれど危険で慌ただしい都会と、雑穀しかないけれどのんびり暮らせる田舎。それぞれのねずみの暮らしから得られる教訓は、「しあわせの尺度は人それぞれ」というものです。

都会と田舎、それぞれの特徴は、自身の価値観によってメリットにもデメリットにもなります。年齢やライフステージによっても、住みたい場所は変わりそうですね。自分が今、何に価値を感じているのか、見つめ直してみると結論が出るかもしれません。

マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月27日〜5月3日調査人数:212人[男性/103人、女性/109人](22歳〜40代まで)

(マイナビ子育て編集部)

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