2人以上世帯の資産、中央値380万円…平均値1,151万円と大差
リセマム2017年12月12日(火)20時15分
金融広報中央委員会は2017年12月11日、「家計の金融行動に関する世論調査(2017年)」を公表した。2人以上世帯の金融資産保有額は平均値で1,151万円。一方で3割以上は金融資産を保有しておらず、中央値では380万円であることがわかった。
「家計の金融行動に関する世論調査」の2人以上世帯調査は、全国の世帯主が20歳以上でかつ世帯員が2人以上の世帯が対象。家計の資産・負債や家計設計などの状況を把握し、公表を通じて金融知識を身に付けることの大切さを広報することのほか、家計行動分析のための調査データを提供することを目的としている。今回の調査は2017年6月16日~7月25日の期間に行われ、3,771世帯から有効回答を得た。
金融資産の保有額は平均値で1,151万円、中央値で380万円。前年(2016年)と比べると、平均値は73万円増となっているのに対し、中央値でみると20万円減となった。金融商品別の構成比では、預貯金が54.1%、有価証券(債券・株式・投資信託)が18.0%、生命保険が16.7%など。
なお、「中央値」とは調査対象世帯を保有額の少ない順(あるいは多い順)に並べたとき、中位(真ん中)に位置する世帯の金融資産保有額のこと。平均値は少数の高額資産保有世帯によって大きく引き上げられることがあるため、平均値の持つ欠点を補うために用いられている値のこと。
金融資産の有無については、31.2%が「金融資産を保有していない」と回答。年間収入別にみると、「300~500万未満」で29.6%、「500~750万円未満」で24.3%、「750~1,000万円未満」で16.7%を占めている。また、銀行などの預貯金口座や証券会社などの口座に「残高がない」と回答した世帯は14.1%と、前年の13.0%より1.1ポイント上昇した。
金融資産保有世帯の金融資産保有額は、平均値1,729万円と前年より114万円増加。中央値も1,000万円と前年より50万円増加した。NISAを保有している世帯における平均保有額は、前年比16万円増の183万円。一方、ジュニアNISAを保有している世帯の平均保有額は45万円と、前年の83万円から38万円減少した。
金融資産の保有目的(3つまでの複数回答)では、「老後の生活資金」69.2%、「病気や不時の災害への備え」62.8%、「子どもの教育資金」28.1%の順に多い。
借入金のある世帯は39.7%と、前年より1.1ポイント上昇した。借入金のない世帯を含めた全世帯の平均額は494万円、借入金のある世帯のみの平均額は1,340万円。借入れの目的(3つまでの複数回答)については、「住宅(土地を含む)の取得または増改築などの資金」65.5%が最多。ついで「耐久消費財の購入資金」が23.6%、「子どもの教育、 結婚資金」が 11.2%となっている。「子どもの教育、 結婚資金」は、前年の12.9%より1.7ポイント減少した。
家計の資産総バランスの評価について、「意識したことがない」とした世帯が66.1%。過去1年間の家計運営の評価については、「思ったより、家計運営は苦しかった」とした世帯が47.4%ともっとも多かった。ただし、前年の49.3%より1.9ポイント減少している。そのほか、「思ったような家計運営ができた」が25.4%、「思ったより、ゆとりのある家計運営ができた」が5.3%、「意識したことがない」が20.5%だった。
金融広報中央委員会のWebサイト「知るぽると」では、家計の金融行動に関する世論調査の2人以上世帯調査のほか、単身世帯調査も公開している。
「家計の金融行動に関する世論調査」の2人以上世帯調査は、全国の世帯主が20歳以上でかつ世帯員が2人以上の世帯が対象。家計の資産・負債や家計設計などの状況を把握し、公表を通じて金融知識を身に付けることの大切さを広報することのほか、家計行動分析のための調査データを提供することを目的としている。今回の調査は2017年6月16日~7月25日の期間に行われ、3,771世帯から有効回答を得た。
金融資産の保有額は平均値で1,151万円、中央値で380万円。前年(2016年)と比べると、平均値は73万円増となっているのに対し、中央値でみると20万円減となった。金融商品別の構成比では、預貯金が54.1%、有価証券(債券・株式・投資信託)が18.0%、生命保険が16.7%など。
なお、「中央値」とは調査対象世帯を保有額の少ない順(あるいは多い順)に並べたとき、中位(真ん中)に位置する世帯の金融資産保有額のこと。平均値は少数の高額資産保有世帯によって大きく引き上げられることがあるため、平均値の持つ欠点を補うために用いられている値のこと。
金融資産の有無については、31.2%が「金融資産を保有していない」と回答。年間収入別にみると、「300~500万未満」で29.6%、「500~750万円未満」で24.3%、「750~1,000万円未満」で16.7%を占めている。また、銀行などの預貯金口座や証券会社などの口座に「残高がない」と回答した世帯は14.1%と、前年の13.0%より1.1ポイント上昇した。
金融資産保有世帯の金融資産保有額は、平均値1,729万円と前年より114万円増加。中央値も1,000万円と前年より50万円増加した。NISAを保有している世帯における平均保有額は、前年比16万円増の183万円。一方、ジュニアNISAを保有している世帯の平均保有額は45万円と、前年の83万円から38万円減少した。
金融資産の保有目的(3つまでの複数回答)では、「老後の生活資金」69.2%、「病気や不時の災害への備え」62.8%、「子どもの教育資金」28.1%の順に多い。
借入金のある世帯は39.7%と、前年より1.1ポイント上昇した。借入金のない世帯を含めた全世帯の平均額は494万円、借入金のある世帯のみの平均額は1,340万円。借入れの目的(3つまでの複数回答)については、「住宅(土地を含む)の取得または増改築などの資金」65.5%が最多。ついで「耐久消費財の購入資金」が23.6%、「子どもの教育、 結婚資金」が 11.2%となっている。「子どもの教育、 結婚資金」は、前年の12.9%より1.7ポイント減少した。
家計の資産総バランスの評価について、「意識したことがない」とした世帯が66.1%。過去1年間の家計運営の評価については、「思ったより、家計運営は苦しかった」とした世帯が47.4%ともっとも多かった。ただし、前年の49.3%より1.9ポイント減少している。そのほか、「思ったような家計運営ができた」が25.4%、「思ったより、ゆとりのある家計運営ができた」が5.3%、「意識したことがない」が20.5%だった。
金融広報中央委員会のWebサイト「知るぽると」では、家計の金融行動に関する世論調査の2人以上世帯調査のほか、単身世帯調査も公開している。
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