77歳、3世帯7人暮らしの坂井より子さん。家族全員の食事を作り続けるコツとは?6つのルールで献立の悩みを解消【2023編集部セレクション】

2024年5月23日(木)8時0分 婦人公論.jp


だしがあると煮ものがすぐにできるので、時間があるときに取っておきます(写真:『かぞくをつなぐ より子さんのレシピ帖』より 撮影/大沼ショージ)

2023年に配信したヒット記事のなかから、あらためて読み直したい「編集部セレクション」をお届けします。(初公開日:2023年10月26日)。
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近年、共働き世帯が増加する一方で、専業主婦世帯は減少していることが、総務省が実施する「労働力調査」からも読み取れます。そのようななか、専業主婦歴50年、神奈川県葉山町で娘・息子家族と3世代3世帯7人で暮らす坂井より子さんの、日々の積み重ねから生まれる暮らしの知恵はメディアでも話題に。自宅で料理教室を行っていたこともある坂井さんは、「毎日献立を考えて、料理を作るのは大変ですよね」といいます。

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献立作りのルール


毎日献立を考えて、料理を作るのは大変ですよね。

それは大家族でも少人数でも同じこと。

私が実践している献立作りのルールをご紹介します。

品数は主菜1品と副菜が2品。

夕食前に一度に作るのは大変なので、作っておけるものと、食べる直前に作るものを両方組み合わせるのがポイントです。

下ごしらえしておけるものを保存しておく


作っておけるものの代表は煮もの。

たとえば、大根があったら、それを大きめに切ってゆでて、お肉でもお魚でも、さつま揚げでもちくわでもいいので、何かしらたんぱく質食材と一緒に煮るとコクが出ておいしいです。


『かぞくをつなぐ より子さんのレシピ帖』(著:坂井より子/家の光協会)

味付けはかつお昆布だしに醤油、砂糖、みりん、お酒で十分。

煮ものが甘い味付けだったら、もう1品の副菜はさっぱりしたサラダのようなものにします。

ポテトサラダだったり、ほうれん草としらすの和えものだったり、ナムルや浅漬けでもいいですね。

下ごしらえしておけるものを保存しておくのもおすすめです。

たとえば油揚げをたくさん買ってきたら油抜きをしてお味噌汁に入れるサイズに切ってから、袋に入れて冷凍室へ。

そうすると、冷凍のままおだしに入れるだけなので便利です。

私の夕食作りのルール


1.主菜に合わせて副菜を決める

最初に決めるのは主菜。主菜がお肉だったら、副菜の1品にお魚を脇役程度に入れ、もう1品は野菜だけにするなど栄養のバランスを取ります。たとえば、主菜がとんかつなら、副菜のサラダにしらす干しを入れるといった具合です。

2.旬の野菜でメニューを決める

わが家のメニューは野菜が多め。お店に行っておいしそうな旬の野菜を見つけたら、そこからメニューを決めます。旬の野菜はエネルギーが詰まっていて、なにしろお安いので、いろいろな種類を積極的に食べるとよいですね。


「毎日献立を考えて、料理を作るのは大変ですよね」(写真:『かぞくをつなぐ より子さんのレシピ帖』より 撮影/大沼ショージ)

3.献立3品の味付けを変える

同じ醤油味でも、甘くて濃い味や塩気のきいた薄めの味があります。3品がすべて同じ味にならないように、甘辛いもの、酸っぱいもの、塩味のものといったように、それぞれ味付けを変えると飽きずに食べられます。

午前中に下準備しておく


4.午前中に下準備しておく

夕食どきに慌てるのが嫌なので、私はなるべく午前中にできることは済ませておきます。だしを取ったり、煮ものを作ったり、材料を切っておくだけでも、気持ちに余裕ができて安心できます。

5.料理は大皿に盛る

7人家族なので1人分ずつお皿に盛ると片付けが大変。大皿に盛れば1つで済みますし、多めに食べたい人、少なくていい人の調整もできます。焼き魚などは、切り身のままではなく小さく切ってから出すと食べやすいです。

6.シンクに洗いものをためない

料理を作り終わったら、使った鍋や道具をすべて洗い、シンクの中を何もない状態にしてから食卓につきます。そうしないと、食後の片付けがおっくうになってしまうから。そして一日の最後にシンクの中を洗って拭き上げて完了。

※本稿は、『かぞくをつなぐ より子さんのレシピ帖』(家の光協会)の一部を再編集したものです。

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