3冠狙う国学院大は往路6位、早大が3位…駒沢大は4位
2025年1月2日(木)13時30分 読売新聞
たすきをつなぐ青学大4区の太田蒼生(奥)と5区の若林宏樹(2日)=佐々木紀明撮影
箱根駅伝は2日、往路最後を飾る「山登り」の5区(小田原中継所—箱根芦ノ湖=20・8キロ)に入った。逆転劇も相次ぐ勝負区間だ。(デジタル編集部)
首位の中央大は24年ぶりの往路優勝に向け園木大斗(4年)が走りだした。
追う青山学院大の若林宏樹(4年)は前回5区で従来の区間記録を破って区間2位。今季は1万メートルで28分を切った。
その若林を上回り、2年連続で区間新記録をマークした山本唯翔(SUBARU)が抜けた城西大。後任は斎藤将也(3年)だ。2年連続で2区を走ってきたが、初の山登りに挑む。1年生のときには仮想箱根5区とされる大会で山本に勝った実績もある。小田原中継所で首位中央大とは5分3秒差の8位。どれだけ巻き返せるか。
3位創価大は選手変更で山口翔輝(1年)が挑む。
4位駒沢大も選手変更、前回4区で区間6位だった山川拓馬(3年)に23年大会以来の5区を託す。その時は区間4位の好走で19年ぶりの往路優勝に貢献。今季の全日本では8区で2年連続の区間賞を獲得、青山学院大を猛追して2位をもぎとった。
5位国学院大は前回区間17位と苦戦した山登りで、高山豪起(3年)を起用。前回10区で区間10位だったランナーは昨年5月の関東学生対校選手権ハーフマラソン(2部)で3位に。全日本でも4区で区間4位に食い込んだ。
6位の早稲田大は前回5区で区間6位だった工藤慎作(2年)が2年連続で担う。出雲6区で国学院の平林清澄(4年)に次ぐ区間2位。全日本8区でも区間3位で走り、「この勢いのまま箱根も戦っていきたい」と意気込む。
【経過】
青山学院大の若林が力強く急坂を駆け抜けていく。小田原中継所で首位中央大・園木とあった45秒差は、7・0キロの大平台で32秒差に。9・5キロ過ぎ、ついに園木に追いつくと一気に抜き去り、リードを広げる。
一方、早稲田大・工藤も元気だ。11キロ手前で駒沢大・山川を抜き4位に浮上した。
11・7キロの小涌園前、青山学院大・若林は2位中央大・園木に18秒の差をつけた。小田原中継所で30秒だった3位創価大・山口とのタイム差は2分4秒に拡大した。
その山口に迫るのが早稲田大・工藤だ。小田原中継所で山口とは1分39秒差あったが、15・3キロでついに抜き去り3位に。下り坂で引き離しにかかる。
18・7キロの元箱根で、2位中央大・園木に1分33秒差をつけた若林。そのまま独走でフィニッシュし、青山学院大は2年連続7度目の往路優勝を飾った。若林は1時間9分11秒で区間新記録を樹立。
2位には中央大(首位から1分47秒遅れ)、3位に早稲田大(同2分29秒遅れ)、4位駒沢大(同3分16秒遅れ)、5位創価大(同3分37秒遅れ)、6位国学院大(同5分25秒遅れ)、7位城西大(同5分57秒遅れ)、8位立教大(同7分26秒遅れ)、9位東洋大(同7分52秒遅れ)、10位日本体育大(同8分2秒遅れ)。
11位東京国際大、12位中央学院大、13位順天堂大、14位帝京大、15位山梨学院大、16位法政大、17位日本大、18位神奈川大、19位大東文化大、20位専修大。
◆5区の区間記録
山本唯翔(24年・城西大)1時間9分14秒