ビジャレアルの守護神ルジ、アヤックス加入が決定的に…移籍金約14億円で“現代型GK”がオランダへ

　ビジャレアルに所属するアルゼンチン代表GKヘロニモ・ルジのアヤックス移籍が決定的なものになったようだ。5日、スペイン紙『アス』が報じている。

　1992年5月20日生まれのルジは現在30歳。母国のエストゥディアンテスでプロキャリアをスタートさせると、レアル・ソシエダやモンペリエなどでのプレーを経て、2020年夏にビジャレアルに加入した。初年度はカップ戦での起用がメインになったが、ヨーロッパリーグ（EL）13試合でゴールマウスを守り、同大会初優勝に大きく貢献。翌2021−22シーズンからは“守護神”の座を掴み、公式戦46試合に出場した。セービング能力の高さに加えて、足元の技術にも長けており、最後方から“イエローサブマリン”を支えている。

　そんな“現代型GK”のアヤックス移籍が目前に迫っているようだ。『アス』によると、今後数時間で劇的な状況の変化がない限り、ビジャレアルとアヤックスは約1000万ユーロ（約14億円）の取り引きで合意に達する模様。またビジャレアル上層部は、移籍金に加えて、パフォーマンスに応じたボーナスを盛り込むために画策していることも併せて報じている。

　一方で『アス』は、昨年のクリスマス前にアヤックスからビジャレアル届いた同選手獲得オファーは考慮されていなかった、と指摘。しかし、アヤックスが再び獲得に乗り出したことで、選手本人が新天地での挑戦に前向きな姿勢を示したという。ビジャレアルとルジの現行契約は2024年6月30日までで、来シーズンが最後になる可能性が高いことも、この交渉を後押しする要因のようだ。

　さらに同日、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏が自身の公式Twitterを更新。「here we go!」を出すとともに、ビジャレアルとアヤックスが交渉に合意したことを伝えた。なお同氏は「アルゼンチン人GKは今後24時間以内にアムステルダムに移動し、サインとメディカルテストを受ける予定」と明かしている。

　FIFAワールドカップカタール2022では出場機会が訪れなかったものの、長年に渡ってラ・リーガで活躍してきたルジ。オランダの地でも、その実力を遺憾なく発揮することはできるのだろうか。