“元祖”ロナウドからロドリゴまで…21世紀以降にレアル入団を果たしたブラジル人選手たち

2020年1月22日(水)20時57分 サッカーキング

レアル・マドリードの歴史を彩ってきたブラジル人選手たち [写真]=Getty Images

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 レアル・マドリードは20日、フラメンゴからU−23ブラジル代表MFヘイニエルを獲得したと発表した。

 ヘイニエルは2002年1月19日生まれの18歳。10代のブラジル人選手がレアル・マドリードに加入するのは、2018年夏のFWヴィニシウス・ジュニオール、2019年夏のFWロドリゴ・ゴエス、そして今回のヘイニエルと、ここ1年半で3人目のことになる。

「“レアル・ブラジル”の復活」と見出しを打ったのは、スペイン紙『マルカ』だ。上記3選手に加えて、DFマルセロ、DFエデル・ミリトン、MFカゼミーロと、レアル・マドリードには6人のブラジル人選手が在籍することに。同紙によると、FWロナウド、DFロベルト・カルロス、DFシシーニョ、MFジュリオ・バチスタ、FWロビーニョが所属した2005−06シーズンの5人を上回る状況で、現チームでは“スペイン出身組”に次ぐ最大派閥となっている。

 そこで今回は、レアル・マドリードに在籍したブラジル人選手たちをおさらい。21世紀以降に入団を果たしたプレーヤー13名を紹介する。

※以下、「在籍期間」と「出場記録」はレアル・マドリードでのもの。
※「出場記録」は公式戦のスタッツ。参照元は『transfermarkt』

ロナウド

生年月日:1976年9月22日(43歳)
ポジション:FW
在籍期間:2002年8月〜2007年1月
出場記録:177試合/104得点

 爆発的な加速力と類まれなる得点力から、「フェノーメノ(怪物)」の愛称で親しまれたスーパーストライカー。フロレンティーノ・ペレス会長に請われ2002年にインテルから加入すると、公式戦177試合で104ゴールをマーク。圧倒的な決定力で、「銀河系軍団」のエースに君臨した。いわゆる“元祖”ロナウドで、現在はバジャドリードのオーナー兼会長を務める。

ジュリオ・バチスタ

生年月日:1981年10月1日(38歳)
ポジション:MF
在籍期間:2005年7月〜2008年8月
出場記録:77試合/13得点

 驚異的なフィジカル能力から「ベスティア(野獣)」の愛称で親しまれたアタッカー。同胞のロナウドの存在もあって、アーセナルへのレンタル移籍も経験したが、2007年12月の“エル・クラシコ”では殊勲の決勝点を挙げている。現在はラ・リーガのアンバサダーを務めており、昨年夏に来日を果たした。

シシーニョ

生年月日:1980年6月24日(39歳)
ポジション:DF
在籍期間:2006年1月〜2007年8月
出場記録:32試合/3得点

 卓越したスピードを持つ攻撃的な右サイドバックとして、2006年1月にサンパウロから加入。しかし、ミチェル・サルガドやセルヒオ・ラモスとのポジション争いに敗れ、在籍1年半でローマへ移籍した。退団後にはチーム内での派閥の存在を暴露するなど、クラブ批判を展開したこともあった。

ロビーニョ

生年月日:1984年1月25日(35歳)
ポジション:FW
在籍期間:2005年8月〜2008年8月
出場記録:137試合/35得点

 2005年当時、レアルを率いていたブラジル人指揮官ヴァンデルレイ・ルシェンブルゴのリクエストもあって、サントスから加入。それまでフィーゴが着用していた10番を託され、魅惑のテクニックで瞬く間にファンのアイドルとなった。しかし、2年目はファビオ・カペッロ監督の構想外となり、4年目のシーズンを迎えた直後にマンチェスター・Cへの電撃移籍が決まった。

エメルソン

生年月日:1976年4月4日(43歳)
ポジション:MF
在籍期間:2006年7月〜2007年8月
出場記録:34試合/1得点

 ローマとユヴェントスで師弟関係にあったカペッロ監督のレアル復帰に伴い、白い巨人の一員に。1年目からリーグ優勝を果たすなど結果を残したが、チームの守備的な振る舞いの主要因として大きな批判を浴び、指揮官とともにわずか1シーズンで退団した。

マルセロ

生年月日:1988年5月12日(31歳)
ポジション:DF
在籍期間:2007年1月〜
出場記録:498試合/36得点

 2007年1月にフルミネンセから加入。在籍14シーズンは外国籍選手としてクラブ歴代最多記録になる。その間、チャンピオンズリーグ、クラブワールドカップ、リーガ・エスパニョーラを4回ずつ制覇するなど、合計で21個のタイトルを獲得してきた。レアルでの勝利数も外国籍選手として歴代最多。出場数は、ロベルト・カルロス(527試合)に次ぐ歴代2位となっている。

カカ

生年月日:1982年4月22日(37歳)
ポジション:MF
在籍期間:2009年7月〜2013年9月
出場記録:120試合/29得点

“ブラジルの貴公子”として人気を博し、2009年夏にミランから加入。移籍金6700万ユーロ(現レートで約82億円)は、ブラジル人選手のクラブ歴代最高額になる。しかし、ケガの影響もあって、クリスティアーノ・ロナウドシャビ・アロンソ、カリム・ベンゼマといった同期入団選手ほどの活躍を見せることはできず。退団後には、レアル移籍を後悔するようなコメントまで残した。

カゼミーロ

生年月日:1992年2月23日(27歳)
ポジション:MF
在籍期間:2013年1月〜
出場記録:220試合/22得点

 レアル加入後、最も大きな飛躍を遂げたブラジル人選手だろう。2013年夏にサンパウロからのレンタル移籍で加入するも、所属先はBチーム。2014−15シーズンにはポルトへの武者修行も経験した。しかし、2016年1月のジネディーヌ・ジダン監督以降に立場が一変。今ではチームに不可欠な選手となっている。市場価値も右肩上がりで上昇を続け、現在はレアル入団時の15倍以上となる7000万ユーロ(約85億円)の値がついている。

ルーカス・シウヴァ

生年月日:1993年2月16日(26歳)
ポジション:MF
在籍期間:2015年1月〜2019年9月
出場記録:9試合/0得点

 複数クラブによる争奪戦を経て、2015年1月にレアル入団。しかし、出場機会に恵まれず、半年でマルセイユへのレンタル移籍が決まった。2016年7月には心臓疾患が発覚。現役引退は免れたものの、白いユニフォームを着てピッチに立つ機会は数えるばかりで、昨年夏に契約解除が発表された。

ダニーロ

生年月日:1991年7月15日(28歳)
ポジション:DF
在籍期間:2015年7月〜2017年7月
出場記録:56試合/3得点

 サントス、ポルトを経て、2015年にレアル加入。移籍金は、当時のDFとしてクラブ史上最高額となる3150万ユーロ(現レートで約38億円)だった。サントス時代にはロビーニョやネイマールと同僚で、ファンの期待は大きかったが、ダニエル・カルバハルの牙城を崩すまでには至らず。ロビーニョと同じようにマンチェスター・Cへ移籍したあと、今季からユヴェントスでプレーしている。

ヴィニシウス・ジュニオール

生年月日:2000年7月12日(19歳)
ポジション:FW
在籍期間:2018年7月〜
出場記録:49試合/5得点

 10歳から過ごすフラメンゴでプロデビューを果たしたのが、2017年5月13日。当時16歳だった少年はしかし、10日後にはレアル・マドリードへの入団内定を勝ち取っていた。正式加入を果たした昨季は、不振にあえぐチームで“唯一の希望”とも言える活躍を披露。2年目の今季はやや苦労しているものの、次代のエース候補のひとりとして、さらなる飛躍が期待される。

エデル・ミリトン

生年月日:1998年1月18日(22歳)
ポジション:DF
在籍期間:2019年7月〜
出場記録:10試合/0得点

 昨年夏に、DFの移籍金としてはクラブ史上最高額の5000万ユーロ(現レートで約61億円)でポルトから加入。レギュラーを奪取するまでには至っていないものの、S・ラモスとラファエル・ヴァランに次ぐ“第3のセンターバック”として、ジダン監督の信頼を掴みつつある。サイドバックとしてプレーすることも可能で、今後さらに存在価値が高まっていくはずだ。

ロドリゴ・ゴエス

生年月日:2001年1月9日(19歳)
ポジション:FW
在籍期間:2019年7月〜
出場記録:16試合/6得点

 国際移籍が認められる18歳より以前にレアルと契約をかわしたのは、ヴィニシウスと全く同じ。ただし、出場から93秒でのデビューゴールやチャンピオンズリーグでのハットトリック達成など、ここまでに残したインパクトの大きさは先輩をはるかに上回る。同じ2001年生まれの久保建英との“出世争い”にも注目が集まる。

(記事/Footmedia)

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