フェラーリF1の契約条件に不満を抱くサインツ。アウディ移籍の可能性を父が示唆

2024年1月23日(火)11時49分 AUTOSPORT web

 スクーデリア・フェラーリのドライバー、カルロス・サインツがアウディF1チームとの契約を検討する可能性があると、父サインツSr.が示唆した。サインツSr.は、2024年ダカールラリーにチーム・アウディスポーツから参戦、4度目となる4輪部門総合優勝を飾った。


 サインツJr.は以前からしばしばアウディF1のドライバー候補であるとうわさされてきた。アウディはザウバーと提携して2026年からF1に参戦することが決まっている。


 フェラーリとサインツJr.との現契約は、2024年末までとなっている。彼は「翌年に何をするか分からないままにシーズンを迎えるのは好きではない」と繰り返し述べ、フェラーリとの契約延長を開幕前に確定させたいという意向を示してきた。

2023年F1第16戦シンガポールGP カルロス・サインツ(フェラーリ)


「シーズン中に契約についての話し合いをするのは、決して良いことではない」とサインツJr.は2023年最終戦アブダビで語った。


「シーズン中は、レースやチームとの仕事、開発といったことに完全に集中しなければならないからね。そういう時に契約条件について話し合う時間を割くことで、気が散ってしまうのがいやなんだ。だから、自分の将来が確定した状態で2024年シーズンをスタートしたい」


 フェラーリのある関係者によると、スクーデリアは、サインツJr.に対して、2025年の1年契約で、チーム側が2026年に彼をキープするオプションを有するという条件を提示したという。しかしサインツJr.は、2025年終わりにドライバー市場に動きが起こる時に自身のポジションが守られるよう、最低でも2年の契約を結ぶことを望み、フェラーリの条件に不満を抱いているといわれる。


 チームメイトのシャルル・ルクレールは、フェラーリから長期契約のオファーを受けている。ルクレールに提示された条件は、5年間の契約で、3年目終了時に一定の目標が達成されていなければルクレール側が離脱できるオプションがついたものであるとみられている。サインツとしては、チーム代表フレデリック・バスールをはじめとするフェラーリ上層部が信頼を置いているのはルクレールの方であると感じ、自分を中心人物として扱ってくれる他のチームに目を向け始めても不思議ではない。

2023年F1メキシコGP シャルル・ルクレールとカルロス・サインツ(フェラーリ)


 サインツ家とアウディとの話し合いは、かなり前に始まっている。父サインツSr.は、ダカールラリーを制した後のインタビューにおいて、「アウディが何をすることが可能かについて、カルロスの家で話をすることは理にかなっている。私はアウディファミリーの一員なのだから、なおさらだ」と発言し、うわさを加速させた。

2024年ダカールラリー総合優勝を達成したカルロス・サインツSr.と息子のサインツ(フェラーリ)


「私は、彼らが(F1の)プロジェクトにどれだけ真剣に取り組んでいるかを知っている」


「有名なドイツのメンタリティが実際に何を意味するのか、良い面と良くない面の両方を私は把握している。しかしアウディを含むフォルクスワーゲングループには多くの敬意を払わなければならない」


「F1が特別な世界であることは誰もが知っている。私はアウディを心から尊敬している。私の目には、彼らがF1で成功するのは時間の問題であるように見える。もちろん水晶玉があるわけではないけれど、アウディがF1に参戦すると決めた瞬間から、私は彼らに多くのリスペクトを抱いているのだ」

アウディF1ショーカー

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