「監督批判も聞こえてきた」球界OBから指摘された 新庄ハム2年目の「課題」とは

2023年1月23日(月)11時41分 ココカラネクスト

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 昨年、就任1年目は最下位に沈んだ日本ハムがいかに巻返すかに注目が高まっている。

 新球場エスコンフィールドのこけら落としも控え、フロントも「優勝」を目標に掲げる中、果たして2シーズン目となる新庄監督がどんなタクトでチームの底上げを図るのか。昨年は年間通してのトライアウトと位置づけて、多くの選手の適性を見極めてきた。いよいよ結果が求められる今季、どう選手を動かしていくのかについて球界内からも様々な考察の声が出ている。

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 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は22日、自身のユーチューブチャンネル「高木豊 Takagi Yutaka」を更新。その中で日本ハムOBの岩本勉氏と2023シーズンの日本ハムの戦いぶりを占った。

 まず高木氏が最下位に終わった昨季を踏まえ「今年は勝つ野球ができるか」と口火を切ると、岩本氏は「2月ではおおよその態勢を整えて、3月には本番さながらのファイターズがいると思ってます」と早めに態勢を整えていくはずだと語った。

 さらに昨年は多くの選手の適性を見るため、打線を固定せず戦ったが、この点についても「固定という言葉をよく(新庄監督から)聞くんですよ」と岩本氏。3月のオープン戦時にはメンバーが固まっているという報道もあったりなど、今季は早めにメンバーを固定していくという見解を示した。

 また高木氏はオフの動きについて「監督批判というのも聞こえてきたよね、このオフは」と切りこんだ。「移籍することによって聞こえてくる、『新庄監督の野球が合わなかった』とかはっきり言う選手も出てきて」と話した。これに関して、岩本氏も共通の認識を持っているとした上で高木氏から「相当(新庄野球に)疲れている選手もいる、使われ方によって。これはどう?」と選手に与える影響についてOBとしての見解を問う場面も。

 この点について岩本氏は就任1年目にあたる昨年は新庄監督は伸びしろのある、若手、中堅選手をいかに伸ばそうかに注力していたとした上で「(これまでの)レギュラー陣、ベテラン陣がちょっと蚊帳の外を感じてしまったのかな」と一部選手が疎外感を感じた可能性があると指摘した。

 チームでは今オフ、大きな動きとして主力の近藤健介外野手がFAでソフトバンクに移籍。根底には戦力見極めが目的とはいえ、先発メンバーをころころ変える新庄野球にはなじめなかったとの見方もある。

 この点については高木氏も「レギュラーとすると仕事はやりにくくなる」と選手の不満に理解を示す場面もあった。

 一方で、チーム内の明るい話題としては、抜擢した松本剛が初の首位打者に輝くなど覚醒した。二刀流ルーキーの矢沢などの活躍にも期待が高まる中、指揮官の新庄監督がいかにチームをまとめていくのか。2年目シーズンはこの点にも注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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