豪州SC:IMSA王者ジョーダン・テイラーが、レッドブルの新型コモドアZBをテスト

2018年1月26日(金)16時58分 AUTOSPORT web

 IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの開幕戦デイトナ24時間を控えたレースウィークの月曜に、2017年IMSA王者のジョーダン・テイラーが渡豪。2018年からVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーに投入される新型『ホールデン・コモドアZB』のテストを行った。


 先週金曜の1月19日にシドニーの港湾内に設置された海上ステージで、この新型マシンのアンベイル・イベントを行ったばかりのレッドブル・レーシング・オーストラリア(RBRA)は、週明けすぐの月曜に“エバリュエーション・デイ(評価日)”の一環として、このニューカラーリングに彩られた新型マシンのトラックテストを敢行。


 クイーンズランド・レースウェイで行われたこのテスト走行の機会には、RBRAを運営するトリプルエイト・レースエンジニアリングの招待で、2017年IMSA王者のジョーダン・テイラーが参加し、Gen2(Next-Gen)規定スーパーカー参戦車両の初ドライブを体験した。


 2014年から父ウェイン・テイラーが運営するチームでIMSAのスポーツカー選手権に参戦してきた末っ子のジョーダン・テイラーは、兄のリッキーと組み2017年のIMSA開幕戦デイトナ24時間を新型キャデラックDPi-V.Rで制すると、そのままシリーズチャンピオンを獲得。


 また2012年からコルベット・レーシングとともに参戦するル・マン24時間では、2015年にシボレー・コルベットC7.RでGTEプロクラスを制するなど、耐久シリーズのトップドライバーとして活躍してきた。


 2018年のデイトナ24時間を目前に控えた現地1月22日、クイーンズランドのトラックに到着したテイラーは、従来型の5.0リッターV8 OHVから『キャデラックATS-V.R.GT3』に搭載されたエンジンをベースとする3.6リッターV6直噴ツインターボに換装された新型コモドアZBで数ラップをドライブ。

2018年から発効するGen.2規定では、V8NA以外のエンジンや、4ドア以外のボディ形状も参戦可能となる
自身初となるVASCスーパーカーのステアリングを握ったジョーダン・テイラー
GMアライアンスのもと開発された3.6リッターV6直噴ツインターボの評価テストを担当か


 チームのレギュラーである2017年王者ジェイミー・ウィンカップと、2016年王者のシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(SVG)が見守るなか、テイラーはトリプルエイトの担当エンジニアにフィードバックを行ったほか、VASCの下部カテゴリーであるスーパー2に参戦する若手のカート・コステッキーとともに、マシンをシェアしながらのテストをこなした。


 VASCシリーズでは、シリーズのうちでレース距離が500kmを超えるイベントに向け“エンデューロ・カップ”と呼ばれるカップ戦のタイトルを設けており、その指定イベントには耐久カップ専属のセカンドドライバー登録が認められている。


 2018年シーズンに向けては、すでにウィンカップ、SVGともに耐久カップ向けのペアが確定しており、ポルシェのワークス契約ドライバーであるアール・バンバーがウインカップと、SVGは昨季から継続となるポール・ダンブレルの登録が発表されている。


 そのため、今回のテイラーのテストは即2018年シーズンのVASC参戦につながるものではなく、キャデラック・ドライバーとして、開発中のGMホールデン製V6直噴ツインターボに対する評価が主な理由だったとみられている。


 ただし、テイラー自身はVASCへの関与を深める動きもみせており、昨年11月の耐久カップ戦『ニューキャッスル500』にはイベントのゲストとしてパドックを訪問。


 2012年にはワイルドカード枠として、兄のリッキーがサーファーズ・パラダイスで開催された『ゴールドコースト600』に参戦した経験も持っている。

2012年からコルベット・レーシングで参戦するル・マン24時間ではクラス優勝も記録

トリプルエイトは、この新エンジンを”ワイルドカード”として運用。18年は4戦程度の投入を予定する
2018年のIMSAでは兄のリッキーがアキュラ陣営に移籍。ジョーダン・テイラーは引き続き、父のチームでキャデラックDPiをドライブする


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