【セントポーリア賞】エネルジコ 切れ味受け継いだ! 父ドゥラメンテと同じ道を

2025年1月28日(火)5時30分 スポーツニッポン

 偉大な父の能力はここに受け継がれている。注目の3歳馬を紹介する「Road to Classic」は東京開幕週の「セントポーリア賞」から、高柳瑞厩舎のエネルジコ(牡)を取り上げる。23年中央競馬リーディングサイアーに輝いたドゥラメンテのラストクロップ。デビュー2連勝で春の大舞台へ駆け上がる。

 幼さの残る馬体には、あふれんばかりのエネルギーと無限の可能性が詰まっている。馬名はイタリア語で「力強く」の意味で、クラシック音楽で使用される発想記号のひとつ。父譲りの“ワープ”するような瞬発力でデビュー2連勝をもくろむ。

 昨年10月、東京芝1800メートルで行われた新馬戦。道中は後方待機、11番手で4角を通過した。直線残り400メートルで外に進路を取りエンジン点火。前有利の流れ、ラスト3F11秒9〜11秒3〜11秒1の加速ラップをまとめて差し切った。上がり3Fはメンバー最速の33秒3。同2位を0秒9上回るワンランク、ツーランク上の末脚を見せつけ、手綱を取った津村は「こちらが思った以上にいい脚を使ってくれました」と、いい意味で期待を裏切られた。

 母エノラは独オークスの勝ち馬。東京芝中距離を好パフォーマンスで制し、3歳春の大舞台へ夢は膨らむ。レース後はノーザンファーム天栄へ放牧。慌てることなく、馬の成長を見守りながら、次戦に向けて態勢を整えた。1週前は美浦Wコースで抜群の脚さばきを披露し、6F81秒9〜1F11秒7。5馬身半追走した同世代ジュンアサヒソラに馬なりのまま併入した。高柳瑞師は「馬体的には幼くてまだまだですが、その状態でもいい走りができました。成長過程ではあるけど、現時点での走りはできているのかな。前回よりはいいです」と成長を認める。

 タイトルホルダー、スターズオンアースなどを出した父ドゥラメンテ。くしくもセントポーリア賞を勝ち、共同通信杯(2着)を経て皐月賞、ダービーの2冠を達成した。高柳瑞師は「それはそれ、これはこれですが、うまくいったらいいなと思います」。ダイナミックな走りでステップアップを目指す。

スポーツニッポン

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