ヤマハのMAXシリーズ最新モデル『XMAX』は、まさに“スポーツバイク”/市販車試乗レポート

2018年1月30日(火)21時4分 AUTOSPORT web

 かつてビッグスクブームを巻き起こした250ccスクーターに久々の最新モデルが登場した。ヤマハの新型XMAXだ。


 XMAXは2017年に新型の300cc版とすでに欧州でデビューしているが、今回日本向けに250cc版として投入。時代感と所有感を満たす上質なスタイリングや機敏で軽快な走りに、快適性や実用機能をバランスさせた新世代のスポーツコミューターである。

ヤマハXMAX 左サイド
ヤマハXMAX 右サイド
ヤマハXMAX リヤ


 エッジの効いたスピード感のあるデザインはMAXシリーズに共通するテイストで、車格は昨年デビューしたNMAX155よりふた回りほど大きく、その分ライディングポジションにも余裕がある。

NMAXを駆る佐川健太郎


 エンジンは吹け上がりがとてもスムーズで、鼓動感もジェントルで排気音も静かだ。それでいて高速道路の追い越しも余裕でこなすパワーはさすが250ccだ。

新設計の水冷SOHC4バルブ単気筒249ccエンジンは、燃焼室と吸気ポートの最適設計などにより高効率燃焼とロス低減を実現し、ピーク23psを実現
ヘッドライトはLEDを採用。ロービームで2灯、ハイビームでは中央のランプが追加され3灯となる


 ハンドリングはまさにスポーツバイク並みで、剛性感のある車体とフロント15/リヤ14インチのタイヤの組み合わせによりワインディングも気持ちよく攻められる。特にモーターサイクルタイプの本格的なフロントフォークがもたらす安心感は格別で、ハードブレーキングでもガッチリと減速Gを受け止めてくれる頼もしさがある。

フロント15/リヤ14インチの大径ホイールが安定感のあるコーナリングを実現。フロントフォークはアッパーブラケットまで貫通した正立タイプで接地感に優れる
テールライトはフロントとのイメージ統一を図った2灯LEDタイプを採用。デザインされたグラブバーはしっかりした作りで実用性にも優れる
アナログ2連メーターの中央に配置された大型LCD多機能ディスプレイが先進性をアピール。右ハンドルのスイッチで表示を切り替えられる
左スイッチボックスにはヘッドライトのハイ/ロー切り替え、パッシング、ウインカー、ホーンなどを美しく配置


 ABS付きの前後ディスクブレーキやトラコンなど、上級モデル並みのデバイスが標準装備されている点も嬉しい。


 スマホなどに便利な電源ソケットやヘルメット2個を余裕で収納できるシート下スペースを備えるなど使い勝手も十分。街乗りからタンデムツーリングもこなせる幅広い実用性も併せ持つ、イカしたオールラウンダーだ。

スマートキーを採用。キーを取り出さずに車両のメインスイッチを押して回すだけで電源ONとなりハンドルロックが解除される
フューエルリッドの開閉はメインキーを左に回すだけと簡単。フラップ両側には「X」を象ったステッチ模様が刻まれるなど粋なこだわりも
スマートキー通信エリア内ではステアリング、シート下トランク、左グローブボックス、フューエルリッドのロック解除がメインスイッチで可能
小物を収納できるフロントトランクを左右に設置。右側はワンプッシュ式で開閉、左側はメインキー下のスイッチで施錠できる仕組み
フューエルリッドの開閉はメインキーを左に回すだけと簡単。フラップ両側には「X」を象ったステッチ模様が刻まれるなど粋なこだわりも
45L容量のシート下スペースはヘルメット2個+αが収まる抜群の収納力。LED照明と油圧ダンパー付きでグレード感あり


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