メルセデス・ベンツ、電動SUVの『EQC』と旗艦『GLS』で一部改良と仕様変更、価格改訂を実施

2022年2月1日(火)17時25分 AUTOSPORT web

 電動化のブランディングとして“メルセデスEQ”のサブネームを掲げて展開されるEVモデルのうち、先陣を切って日本上陸を果たしていた『EQC400 4MATIC』が一部変更を受け、110kWまでの直流急速充電(CHAdeMO(チャデモ)規格)に対応。また、メルセデス・ベンツの旗艦SUVとして君臨する『GLS400d 4MATIC』は新たにスマートフォン連携機能が標準装備となり、ともに1月28日より発売開始となっている。


 2021年4月にも一部変更を受け、メーカー希望小売価格で約185万円安と大幅なプライスダウンを実施していた『EQC』は、メルセデス・ベンツ初の電気自動車(BEV)として登場。前後アスクルに各1基ずつのモーターを搭載し、非同期型2基の電気モーターを合計したシステム最高出力は408PS(300kW)/765Nmを誇っている。


 そのモーターを駆動するバッテリーにはリチウムイオン電池を採用し、車体中央の床下にレイアウト。重量652kg、セル数384個のバッテリー容量は80kWhとなり、航続距離は400km(WLTCモード)を実現。低負荷領域ではフロントモーターを主とし、ダイナミックなドライビング操作を感知するとリヤモーターが稼働し、前後のトルクを調整して4輪駆動の優れたドライビング特性を発揮する。


 また、前後両方のモーターをオルタネーターとして使用することで、回生ブレーキによる減速効果を最大限に高めるなど、BEVらしい個性を備える。


 そのバッテリーへのエネルギー回収量もステアリングホイール裏のパドルにより4段階の調整が可能に。パドルは左側が回生レベルの上昇、右側が低減のスイッチとなっており、回生のみで充分な減速感が得られるモードから、ほぼ減速なしのコースティングまでシチュエーションに応じたドライブが可能となっている。


 その『EQC400 4MATIC』が今回の一部改良により、110kWまでの直流急速充電(チャデモ規格)に対応。さらにテレマティクスサービスの“Mercedes me connect(メルセデス・ミー・コネクト)”にはメルセデスEQ専用のサービスが付帯し、マップデータから得た勾配情報、充電ステーションの位置情報、車両の充電状況及び気温情報などを総合的に判断し『どこで充電すべきか』を含めた適切なルートを案内する“EQオンラインナビゲーション”や、出発時刻・プリエントリークライメートコントロールの設定、エナジーフローや電費情報の表示、最大充電電流の設定など多くの専用メニューが用意される。

重量652kg、セル数384個のLi-ionバッテリー容量は80kWhとなり、航続距離は400km(WLTCモード)を実現
前後アスクルに各1基ずつのモーターを搭載し、非同期型2基の電気モーターを合計したシステム最高出力は408PS(300kW)/765Nmを誇る
車両の充電状況及び気温情報などを総合的に判断し『どこで充電すべきか』を含めた適切なルートを案内する”EQオンラインナビゲーション”も実装


■『GLS400d 4MATIC』には高い走行性能に加え充実の装備も


 一方、最高出力330PS、最大トルク700Nmを誇る3リッター直列6気筒クリーンディーゼルターボの“OM656”を搭載する3代目の『GLS400d 4MATIC』は、オフロード走行用のローレンジギヤを備える“オフロード・エンジニアリングパッケージ”をオプション設定する4MATICを採用し、前後100〜0%から0〜100%の連続可変トルク配分を実現。


 その足元には高度に複雑なセンサーシステムとアルゴリズムを用いて、減衰特性を路面の状態や走行条件にリアルタイムで適応させるADS PLUS(アダプティブ・ダンピング・システム・プラス)と呼ばれるエアマティック・サスペンションを標準装備する。


 また、AI音声認識操作機能であるMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を搭載したインテリアは、12.3インチの大型ワイドスクリーン2画面を標準装備し、1枚のガラスカバーで融合することでドアパネルまで流れるような先進的空間を演出。ホイールベースも先代比で60mm延長され、居住性と積載性も大きく向上させている。


 この2列目、3列目のシートはユーテイリティ機能も強化され、とくに2列目は電動シートバックによる前後スライド機能でレッグルームを最大87mm拡大可能なほか、40:20:40の分割可倒式シートバックやヘッドレストは電動調整式に。


 3列目も全モデルで身長194cmまでの乗員を想定し、ここでも独立調整可能な空調システムや専用のUSB充電ポートを設定。3列使用時のラゲッジ容量は470リットルで、シートをすべて格納した場合は最大2400リットルまで荷室容積を拡大することが可能に。またトランクスルーの横幅を72mm拡大したうえ、スイッチ操作によりリヤの車高を50mm下げる機構を備えるなど、積み下ろしの際にも最大限の配慮がなされている。


 その『GLS400d 4MATIC』では、今回の装備変更によりアップル・カープレイやアンドロイド・オートに対応し、使い慣れたスマートフォンのアプリを車内のメディアディスプレイで使用可能な“スマートフォン連携機能”が標準装備に。


 これらの見直しにより両モデルともにメーカー希望小売価格が改訂され、リース契約満了時に残価の差額清算が不要なクローズエンドリースや、5年間10万kmまでの一般保証と無償のメンテナンスプログラム“EQケア”を全車標準設定とする『EQC400 4MATIC』は960万円(税込)に。一方の『GLS400d 4MATIC』は1318万円(税込)となっている。

最高出力330PS、最大トルク700Nmを誇る3リッター直列6気筒クリーンディーゼルターボの”OM656″を搭載する『GLS400d 4MATIC』
3列使用時のラゲッジ容量は470リットルで、シートをすべて格納した場合は最大2400リットルまで荷室容積を拡大することが可能に
『GLS400d 4MATIC』では、使い慣れたスマートフォンのアプリを車内のメディアディスプレイで使用可能な”スマートフォン連携機能”が標準装備に


メルセデスコール:0120-190-610
メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp

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