タナクを追う2番手ブリーン「差は大きいが全力を尽くす」/WRC第2戦スウェーデン デイ3後コメント
2023年2月12日(日)13時5分 AUTOSPORT web
北欧のスウェーデンで開催されているWRC世界ラリー選手権第2戦ラリー・スウェーデン。2月11日(土)の競技3日目はSS9〜15が行われ、前日の首位クレイグ・ブリーン(ヒョンデi20 Nラリー1)を逆転した、Mスポーツ・フォードWRTのオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)がトップに立っている。そんなWRCスウェーデンのデイ3を終えた各陣営からドライバーコメントが発表された。
■Mスポーツ・フォードWRT
●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合首位
「起きたこと(左フロントタイヤのバースト)はかなり残念だった。この2ステージに向けたプランがあったが、前のステージでフルタイヤを失ったので、このステージではフルスリック(スタッドなし)で走行したんだ。簡単なことではなかったよ」
●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合6番手
「今日は難しい1日だった。コンディションがトリッキーだったので、フィニッシュまでたどり着けてうれしいよ。何度かいい結果が出せたけれど、今では慎重になっている。最後にミスをしたくないからね」
※いずれもSS15直後の公式インタビューより
■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合3番手
「今日の一番の違いは出走順だね。よりグリップがあったし、僕たちのスピードを見せることができた。プレイベントテストがなかったことが昨日の走りに影響した。でも夜のうちに、やりすぎない程度にいくつかセットアップ変更をした。おかげでクリーンな走りができたよ」
「昨日もアタックしていたことは間違いないけれど、出走順のせいで僕たちのタイムは伸びなかった。今日は何度かファステストタイムを出すことができたし、総合3位で締めくくることができた。カッレ(・ロバンペラ)との激しい戦いが続くだろう。誰も諦めることはないし、僕たちも確実に全力を尽くしていくよ」
●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合11番手
「午前中に誰もが目にしたように、最初の2ステージでは(ライバルたちの)タイムに及ばなかった。ループの最後のステージで改善され、午後には間違いなくペースがよくなった。かなりクリーンな走行をしていたし、もう少しプッシュできるだろうと感じていた。タイヤマネジメントもうまくいき、概ね順調だった」
「でも、(SS13の)最後にスノーバンクで7分も立ち往生してしまったら、どうにもならない。前のストレートで小さな振動があった。氷か何かがタイヤについたのだと思った。どうやらタイヤがバーストしたようで、最終コーナーに近づくときにはグリップがまったくなかった」
「(スタックした)マシンの下にかなりの雪があり、僕たちは反対側の溝にいたので、脱出するのは簡単ではなかった。これからは明日の戦略をどうするか決めなければならない。順位を上げることを狙うか、パワーステージでアタックするかだね」
●クレイグ・ブリーン(#42 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合2番手
「今日の午前中に結果を出すことが重要だった。昨日は出走順について多くの話をした。でも、ありがたいことに今日はよいリズムを維持できたし、オープニングループには満足だった。サービスに着いた時も僕たちはラリーの首位にいた。僕らは皆、戦いのなかにいるという感覚のために力を尽くしている。僕はそれをとても恋しく思っているので、毎秒絞り出すようにしていた」
「残念ながら僕たちは、午後の2番目のステージのかなり早い段階でハイブリッドを失ってしまった。残りのループもなんとか持ちこたえたけれど、ダメージをできるだけ抑えるしかなかったということだ。少し残念だったけれど、こういうこともあるものだ」
「明日に向けて、またすべてを機能させるようにする。距離は短く、差は比較的大きいが、全力を尽くしてステアリングを握り続けるよ。全体的にはこれまでのところよい週末になっている。できる限りベストなかたちで締めくくる必要があるだけだ」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合4番手
「激戦の一日だった。午前中のステージはとてもうまくいき、クルマのフィーリングは完璧ではなかったにもかかわらず、良いタイムを出すことができた」
「しかし、午後はあまりうまくいかなかった。タイヤの運用プランを少し誤ってしまったようだ。ライバルたちよりもタイヤが消耗していたとは思わないが、彼らはステージごとにうまくタイヤをローテーションしていて、僕たちは最後の2本のステージを状態が良くないタイヤで走ることになり、そこでかなりタイムを失ってしまった」
「それでも、明日はまだ長い距離を走るし、朝は新しいステージなので、まずは1回目の走行でいい走りをして、その後どうするか考えたいと思う」
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合5番手
「正直なところ、今日は自分たちの日ではなかった。良いフィーリングを得ることがなかなかできず、それがタイムになって現れた。そしてもちろん、午後にはスピンもあって、さらに遅れをとってしまった」
「クルマに自信を持つことができず、ここまでのところ残念な週末になってしまっている。このようなペースでは上位を狙うことは難しいので、明日は少しでも多くポイントを獲得することを重視し、パワーステージで何ができるのか考えなければならない」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合40番手
「今朝はステージに戻ることができて本当にうれしかったですし、クルマを完璧に直してくれたチームに感謝します。見た目もフィーリングも新品そのもので、昨日感じていた良いフィーリングが戻ってきました」
「ただひとつ昨日と違うのは、ステージの出走順です。1番手で臨んだ路面のコンディションはかなり難しく、雪道では初めて経験するものでした。多くのことを学びましたし、コンディションさえ悪くなければペースは良好でした」
「路面に雪があり、自分で走行ラインを刻まなければならない時にタイムを失ってしまいました。明日はパワーステージに集中し、ポイントを獲得できるようにプッシュしたいと思います」