横浜FM、GK高丘陽平の海外移籍を発表…J1制覇に貢献した“絶対的守護神”がMLSへ

2023年2月18日(土)7時31分 サッカーキング

横浜FMの“絶対的守護神”としてリーグ優勝に貢献した高丘陽平 [写真]=金田慎平

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 横浜F・マリノスは18日、GK高丘陽平がバンクーバー・ホワイトキャップスへ完全移籍することを発表した。

 高丘については海外クラブへの移籍を前提とした交渉および準備のため、4日付でチームを離脱したことが伝えられていた。『ESPN』など複数メディアの報道通り、新天地はメジャーリーグ・サッカー(MLS)のバンクーバー・ホワイトキャップスに決定。なお、横浜FMは高丘のチーム離脱後、9日にGK飯倉大樹の完全移籍加入を発表していた。横浜FMの育成組織出身でクラブを知るベテランが“復帰”し、GK陣の定位置争いを激化させる見込みだ。

 高丘の新天地となるバンクーバー・ホワイトキャップスは2011年よりMLSに参戦。2022シーズンはウェスタン・カンファレンス(西地区)を9位でフィニッシュしていた。

 海外挑戦に際し、高丘は横浜FMのクラブ公式HPを通してコメントを発表している。

「この度アメリカ・MLSに所属するカナダのバンクーバー・ホワイトキャップスFCへ完全移籍することになりました。シーズン開幕を直前に控えたタイミングでの移籍となってしまった事、たくさんの方々にご迷惑をおかけした事、本当に申し訳ありません。そして、2023シーズンの僕のユニフォームをご購入いただいた方々に対しても、本当に申し訳なく思います」

「横浜F・マリノスに来てからの2年3ヶ月の間、本当に言葉では表す事ができないほどの素晴らしい経験をたくさんさせていただきました。もちろん良い時ばかりではなく、悪い時もありましたが最高の仲間に囲まれて一緒に乗り越えて成長する事ができたと思っています」


「シゲさん、哲さん、そしてGKグループと共に練習した時間が僕を成長させてくれました。お二人からいただいたすべての指導が、僕の可能性を何倍にも広げてくれたと思っています。 本当にありがとうございました」

「僕のチャントを作っていただいた2022年ホーム広島戦。ウォーミングアップ時に鳥肌が立ち、涙をこらえながらプレーするのに必死でした。素晴らしい瞬間を皆さんに作っていただきました。本当にありがとうございました」


「そして2022年、苦しみながらもみんなで勝ち獲ったJ1リーグ優勝は生涯忘れることのない最高の景色でした。このチームに来た時は、『自分がタイトルを獲りたい』そういう気持ちでしたが、『このチームに獲らせないといけない』という気持ちに変わっていきました。ただ、逃してしまったタイトルも在籍期間の中でいくつもあり、自分の力不足を痛感しました。本当に申し訳ない気持ちです」

「自分が少年時代から何度もスタジアムに足を運んで観に行っていた憧れのクラブ“横浜F・マリノス”でプレーできた事、本当に幸せで最高の時間でした。自分はF・マリノスの選手なんだと、朝起きて思うあの瞬間は特別なものでした。横浜F・マリノスでプレーする機会をいただいた事、再び地元横浜でプレーする機会をいただいた事、そして僕の可能性を信じてマリノスファミリーに迎え入れていただいた事、本当に感謝しています。ありがとうございました」

「覚悟をもって、自分の決めた道を正解にできるようにやっていきます。まだまだ自分自身足りないものだらけで、なりたい自分には到底およびません。そのような中でも一歩一歩確実に進んで行く事で、いつの日か自分の目標、そして夢を叶えられるように、自分のすべてを懸けて戦ってきます。そして少しでも良いニュースを届けられるように頑張ってきます」

 高丘は1996年3月16日生まれの現在26歳。横浜FCのジュニアユース、ユースを経て、2014年にトップチーム昇格を果たした。2018年からはサガン鳥栖でプレー。2020年10月にはパク・イルギュと入れ替わる形で横浜FMに完全移籍にて加入した。翌シーズンは開幕からの数試合こそオビ・パウエル・オビンナに正守護神の座を譲ったものの、第7節湘南ベルマーレ戦以降はレギュラーに定着。2022シーズンも定位置の座を譲らず、横浜FMで唯一となる明治安田生命J1リーグ全34試合にフル出場した。リーグ最少タイの35失点に抑え、横浜FMにとって3シーズンぶり5度目のリーグ制覇に貢献。また、“絶対的守護神”としての活躍が評価され、同シーズンのJリーグベストイレブンにも選出されていた。

サッカーキング

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