【広島vs鳥栖プレビュー】プレシーズンマッチで結果を残した広島…鳥栖は主力大量流出も新体制に手応えあり

2022年2月19日(土)2時56分 サッカーキング

[写真]=鈴木颯太朗、小林渓太

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■サンフレッチェ広島



【プラス材料】
 ミヒャエル・スキッベ監督が示した方向性は「ボール主体にプレーする」。ボール奪取を主眼に置く「攻撃的守備」は強度が高く、相手陣内でのプレー時間も練習試合を見る限りでは長くなっている。「ボールロストから1〜2秒で奪い返して素早くゴールに向かう」(スキッベ監督)ためのハードワークは、キャンプを通じてチームにかなり浸透してきた。

 スコアが公開されたJクラブとの練習試合では4試合で18得点。攻撃の破壊力は間違いなく向上している。

【マイナス材料】
 外国人の新規入国が事実上禁じられた新型コロナウイルス対策で、スキッベ監督の来日はいまだ実現していない。

 コーチたちとの綿密なコミュニケーションによって概念の徹底は進んでいるが、戦術的な調整やバランス感覚、選手たちとの関係性の構築など、細かな部分はどうしても難しい状況にある。実際、攻撃的守備と現実との間にギャップが生じ、練習試合では毎試合、失点を重ねてしまった。

 開幕戦も指揮官不在は確実で、試合運びを進めるうえでのベンチワークも大きなカギとなる。

文:紫熊倶楽部 中野和也

■サガン鳥栖



【プラス材料】
 昨季の主力選手の多くがチームを離れた。戦力ダウンを指摘する声もあるが、新加入選手を見る限り、そんな危惧は不要だろう。練習試合では得点も確実に奪っており、川井健太新監督はこれまでの戦い方をベースにしているようだ。

 7年ぶりに復帰したMF藤田直之がキャプテンを務めることになったのも心強い。「新しい選手が新しい色を出していければいい」と手応えは感じている。

 未知数な部分が多いだけに、相手にとっては読みにくいチームと言える。

【マイナス材料】
 キャンプ中にセンターバックが移籍するという予期せぬ事態が起きた。チーム事情とはいえ、シーズンに向けて不安を残す。新加入のDF孫大河の抜擢もあり得るだろう。GK朴一圭は実績と経験があるので、守備に関しては手探りで進めるしかない。

 開幕戦のサンフレッチェ広島は新監督を迎えており、どんな戦い方を仕掛けてくるか分からない。そのため、守備にかかる重圧は大きい。攻撃陣はある程度揃っているだけに、守備陣には一層の奮起が必要だ。

文:totoONE編集部

サッカーキング

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