アルファロメオ・ザウバー『C37』:空力コンセプトを一新、最下位からの脱出を狙う

2018年2月21日(水)6時14分 AUTOSPORT web

 アルファロメオ・ザウバーF1チームは2018年のマシン『C37』を20日、発表した。チームは昨年型とは空力コンセプトを大きく変更してニューマシンを設計したと述べている。


 2018年F1レギュレーションによりコクピット保護デバイス“ハロ”が装着されたのが外観上、最も大きな変化ではあるが、前年型とは異なる新しいテクニカルアプローチを採って開発にあたったとチームは明かした。


「この数カ月、我々はC37の開発に力を注いできた。ニューマシンの発表を本日行うことができ、とてもうれしい」とチーム代表のフレデリック・バスール。


「2018年シーズンを前にした目標ははっきりしている。前を行くライバルたちに追いつく必要がある。シーズンを通してパフォーマンスを改善していかなければならない」


「アルファロメオのF1復帰は我々チームの歴史において大きな出来事である。このような歴史的なブランドがF1に復帰するにあたって我々を選んだことを誇りに思う」


 テクニカルディレクターのヨルグ・ザンダーは「この数カ月、ファクトリーのスタッフ全員がハードワークにあたった結果、2018年型マシンが完成した」と語った。


「このC37の哲学は、昨年型C36とは大きく異なっている。空力コンセプトを大幅に変更し、昨年型にはない新しい特徴をいくつか備えている。新しいコンセプトをとったことでチャンスが拡大し、シーズンのなかで向上していけるものと自信を持っている」


「2018年のフェラーリエンジンを搭載することでも、マシンのパフォーマンス向上が期待できる。C37を改善していき、2017年より競争力をアップさせたいと考えている」


 2010年からフェラーリエンジンを使用してきたザウバーは、2017年4月に2018年に向けてホンダとのパワーユニット契約を結んだと発表したものの、チーム代表の交代により、この契約は撤回され、2018年にはフェラーリの最新パワーユニットを搭載することが決まった。2017年のザウバーは1年落ちのフェラーリ製パワーユニットを使用していた。


 2017年11月には、2018年以降の複数年にわたりアルファロメオとテクニカル&コマーシャルパートナーシップ契約を結び、同社をタイトルスポンサーとすることを発表した。


 ドライバーには、チームでの4年目を迎えるマーカス・エリクソンと、フェラーリジュニアでルーキーのシャルル・ルクレールを起用。2016年にはわずか2ポイント獲得でランキング10位、2017年は5ポイントで同じく10位にとどまったザウバーは、フェラーリとの関係を深め、下位からの浮上を狙う。


 C37のコースデビューはプレシーズンテストがスタートする2月26日に行われる予定となっている。


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