那須川天心の”ボクシング”の実力は?井上尚弥の「第二の師匠」が高評価「かなり上に行くんじゃないかな」

2023年2月21日(火)6時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 キックボクシング42戦無敗を誇り、プロボクシングに転向した那須川天心(24=帝拳)のデビュー戦が決定した。対戦相手は日本バンタム級4位の与那覇勇気(32=真正)で、4月8日(土)に有明アリーナにて行われる。

 転向後初の試合となるが、勝利すれば一気に日本ランキング入りも十分に可能性がある。“神童”がボクシング界でも実力を発揮するのか。

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 そんなプロボクサーに転向した那須川の実力について、モンスターこと井上尚弥が「第二の師匠」と慕うロンドン五輪ボクシング・フライ級日本代表の須佐勝明氏が解説した。

 須佐氏は「私の中で、那須川選手はとても高い評価です」と、プロボクサーとしても高い実力があると語った。その理由については、「キックボクサーの強い方というのは距離が遠いですよね。那須川選手は、その距離感の駆け引きと、そこからのパンチがすごく上手だと思います」と話した。

 さらに、「(転向後)1戦目の相手は『距離が遠いな』と感じると思います。そういった強みがありますし、那須川選手はKO率も高く、パンチのキレもすごいので、私はかなり上に行くんじゃないかなと思っています」と、キックボクシング出身選手ならではの強みを語り、那須川の実力を高く評価した。

 また、“プロボクサー”那須川天心のロールモデルとして、須佐氏は「私の教え子に牧野草子という選手がいます。この選手は那須川選手と幼いころからキックボクシングでライバルと言われていた選手です。すごいセンスあるなと思ったんですけど、最初はなかなか勝ちきれなかったんです。ただ、遠距離からの出入りと戦術を鍛えたら、ポンっと全日本で優勝し、今年も2連覇をしたんです」と話し、2021年のボクシング全日本選手権に初出場で初優勝を果たした、牧野草子の名前を挙げた。

「キックボクシング出身の選手は強いですし、那須川選手はその中でもトップ中のトップだったので、私は評価が高いですね」と改めて那須川を評価した須佐氏。

 2か月後に迫ったデビュー戦で、プロボクサーとしてベールを脱ぐ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【解説】須佐勝明(すさ・かつあき)

1984年、福島県生まれ。会津工業高校から東洋大学へ。2012年、自衛隊体育学校所属時にロンドン五輪に出場。ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太は東洋大学の1学年後輩にあたる。株式会社AYUA代表取締役。日本ボクシング連盟理事。アジアコーチ委員会委員長。共同通信社ボクシング評論担当。会津若松市観光大使。ほか。

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