勝利後に“ラケット違反”で敗戦 米代表に下された珍判定が波紋 中国メディアも嘆き「選手の努力は無駄になる」【卓球】

2024年2月22日(木)16時30分 ココカラネクスト

米代表のリャンに対する判定が物議を醸している。(C)Getty Images

 世界大会で起きたまさかの決定が話題となっている。

 事の発端となったのは、現地時間2月21日に韓国・釜山で行われた世界卓球選手権・男子団体戦のカザフスタンとアメリカの一戦でのジャッジだ。

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 1勝1敗で迎えた第3セットだった。アメリカの3番手であるリャン・ジスハンがカザフスタンのキリル・ゲラシメンコに3-1で“勝利”した直後だった。審判が北京生まれの米戦士のラケットをチェックすると「失格」を宣言。なんとゲラシメンコの勝利を告げたのである。

 まさかの逆転劇にアメリカのコーチングスタッフたちも猛抗議。しかし、判定は覆らず。結局、試合も地力で上を行くカザフスタンが勝利し、ベスト16に駒を進めた。

 無論、突然のラケットチェックの末に下された判定を不服とするアメリカ側は、敗退が決まった試合後も怒りが収まらない。同国の卓球協会は公式X(旧ツイッター)で「この極めて重要な試合におけるラケットコントロールの問題による失格決定に異議を唱える」と投稿。「この決定で男子チームはせっかく獲得した上位進出の権利を奪われた」と嘆いている。

 この珍しいシーンは、「卓球大国」でもクローズアップされている。中国のポータルサイト『捜狐』は「何という事態だ」と指摘し、アメリカに下された敗北決定を「些細な出来事で選手たちの努力は無駄になる」と断じた。

 また、同サイトは別のニュースにおいて「なぜ試合前に確認しなかったのか。ラケットが規格外だったのかどうかも含め、依然として議論の余地がある。もしも、主審の判断が誤りだとすると大変なことになる」と強調している。

 卓球界における世界的な舞台で波紋を広げるジャッジ。その余波しばらく続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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